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カマアシムシ

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百科事典マイペディアの解説

カマアシムシ

昆虫類の1目の総称。原尾目ともいう。日本に63種,世界から約650種が知られるが,かなりの未知種がいるものと予想される。体長0.5〜2mmの土壌動物。無色半透明または淡黄色で無翅。

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世界大百科事典 第2版の解説

カマアシムシ

原尾目(カマアシムシ目)Proturaに属する昆虫の総称。原尾類ともいう。一生を落葉層や土の中で過ごす半透明ないしあめ色の小さな細長い虫で,体長は1mm内外。どこの森にも草原にも見いだされる(1m2当り100~1000個体程度)。翅は終生現れず,触角も眼もない。口の構造は,一般の昆虫とは違って,大あごや小あごが平素は頭蓋の内側に引き込まれているので,外からはそれらの先端だけしか見えない。3対の肢のうち,より大きい前肢は機能上触角の代役を果たしており,跗節(ふせつ)には特殊な形状の感覚毛が列生している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カマアシムシ
かまあしむし / 鎌脚虫

昆虫綱カマアシムシ目Proturaの昆虫の総称。原尾類(目)ともいう。いわゆる土壌動物を構成する昆虫の一つで、落ち葉のなかや土壌中にすむ。体長1ミリメートル前後の微小虫で、しかも淡黄色ないし白色の半透明体をしているので、肉眼ではみつけにくい。3対の肢(あし)があることで昆虫と認められるが、いくつかの異例な特徴をもつ。体はやや扁平(へんぺい)な円筒形で、頭部は豆形、その前端は嘴(くちばし)状に突出する。複眼はなく、その位置に機能不明の擬眼がある。触角は欠いているが、そのかわり特殊な感覚器官を備えた前肢(ぜんし)を頭部上側方に振りかざしたようにして、触角の役割をさせている。この前肢があたかも鎌(かま)形にみえるので、カマアシムシと名づけられた。中肢と後肢は歩行肢である。通常の昆虫と異なり、無翅(むし)で、腹部は12節。孵化(ふか)直後は腹部は9節であるが、数回の脱皮で増節していき12節となる増節変態をする。体表には感覚毛が規則的に配列している。系統分類学上興味深い昆虫群であるが、人間生活とはとくにかかわり合いはない。世界各地から4科に属する多数の種属が知られ、日本からは9属30種以上が知られており、ヨシイムシNipponentomon nipponが代表種。この種は本州、四国に分布する。[山崎柄根]

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