コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

菌根 きんこん mycorrhiza

6件 の用語解説(菌根の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

菌根
きんこん
mycorrhiza

植物の根に菌類が寄生または共生しているものをいう。外生菌根内生菌根に大きく分けることができる。前者では菌糸が多少根の組織の細胞間隙内に入ることはあっても細胞内に入ることはないが,後者では菌糸が根の皮層組織の細胞内に侵入する。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

きん‐こん【菌根】

維管束植物の根に菌類が共生しているもの。マツタケのように菌類が主に外部につく外菌根と、菌類がランなどの内部組織にまで入り込む内菌根がある。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

菌根【きんこん】

高等植物の根に菌類が着生したもの。菌類が根の外部を包む外生菌根と,内部の組織中にある内生菌根,および両方の形の見られる内外生菌根がある。高等植物は菌を通じて水,無機物を吸収し,一方菌は植物の根から有機物を得て共生が成立。
→関連項目マツタケ

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

きんこん【菌根 mycorrhiza】

維管束植物の根に菌類が共生的に生活しているもの。一般に,維管束植物の側は無機物やビタミン類を菌類より受け,菌は植物の根から有機物を取る。双方の勢力が均衡を保っていると共生関係にあるが,根が細胞内にはいった菌糸を消化吸収したり,菌類の勢力が強まってやや病原的な関係となることもある。菌糸が維管束植物の根を覆って,その表面の付近の組織中に繁殖し,キノコ様の構造をつくるものを外菌根または外生菌根といい,菌糸が根の皮層の組織の細胞内で生活しているものを内菌根または内生菌根という。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

きんこん【菌根】

菌類を着けて生育している高等植物の根。植物は菌類から無機物やビタミン類などをとり、菌類は植物から有機物をとる。腐生植物・蘭などに見られる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

菌根
きんこん

植物の根と菌とが緊密に結合して一体となり、共生的関係で結ばれている根をいうが、菌根は特殊な根ではなく、ほとんどすべての陸上植物は菌根をもち、菌とともに生活する。外生菌根と内生菌根とがある。[今関六也]

外生菌根

樹木、とくにマツ、ブナ、カバノキ、ヤナギ科などに多く、これらと外生菌根をつくる菌は、マツタケ目のテングタケ、フウセンタケ、ベニタケ、アミタケなどの科のほか、キシメジ科のホンシメジ、マツタケなどの仲間がある。一般に外生菌根は普通の根よりは太めで短く、枝分れも多い。根の表面は厚く、菌糸の層で覆われる。菌糸は根の内部に侵入するが、細胞間を伸びるだけで細胞内には入らない。菌は宿主から炭水化物をもらい、宿主には水やリン酸などを補給する。宿主は緑色植物であるから単独の生活でも困らないように思えるが、菌根の形成を妨げると、木は生活を全うすることはできないといわれる。菌根をつくるキノコは宿主を離れては生活ができないので、人工栽培はできにくい。マツタケなどがその例である。[今関六也]

内生菌根

外生菌根をつくらない木のほか、陸上生活をする草の大部分は主としてカビ型の菌と内生菌根をつくる。内生菌根では菌糸は根の細胞内に入り込み、細胞内で多数の枝を出したり、とぐろを巻いたり、袋状に膨れたりする。一見、宿主に寄生しているようにみえるが、宿主に養分を補給したり、根を病原菌から守ったりし、最後には宿主によって消化吸収されて宿主の生活を助ける。菌としては接合菌類のエンドゴンEndogone、不完全菌類のフォマPhoma、リゾクトニアRhizoctoniaなどが知られるが、菌は変形し、取り出すことも困難なので鑑定はむずかしい。ラン科植物の内生菌根は古くから知られ、研究も進んでいる。ランのなかで無葉緑のオニノヤガラ、ツチアケビはナラタケを取り入れて内生菌根をつくる。樹木の病原菌であるナラタケはこれらのランでは逆にとりこにされ、利用される。[今関六也]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の菌根の言及

【細菌肥料】より

…(2)土壌中の有機リン酸化合物を分解して植物の利用できるリン酸塩にする微生物(Bacillus megaterium var.phosphaticumなど)を利用したもの ロシアではホスホロバクテリンと称している。(3)菌根(ミコリザ) 樹木や多くの植物の根に菌(カビの一種)が寄生し根が根粒のように太くなる。この菌根は土壌中のリン酸を植物に吸収できる形にかえて供給している。…

※「菌根」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

菌根の関連キーワード維管束維管束植物下等植物中心柱共生細菌前維管束植物コケ植物(苔植物)シダ植物(羊歯植物)胞子囊無種子維管束植物

今日のキーワード

カルテット

四重唱および四重奏。重唱,重奏の形態のなかで最も基本的なもので,声楽ではルネサンスの多声歌曲の形式であるシャンソンやフロットラから始り長い歴史をもつ。器楽も同様で,特に弦楽四重奏は室内楽の全レパートリ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

菌根の関連情報