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カミヤツデ

百科事典マイペディアの解説

カミヤツデ

ツウダツボク(通脱木)とも。中国南部原産のウコギ科の常緑低木。暖地では庭木にする。高さ3mほどになり,長い柄の先に裏面に綿毛を密生した径90cm内外の7裂した掌状葉をつける。

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世界大百科事典 第2版の解説

カミヤツデ【rice‐paper plant】

中国南部に野生し,日本では暖地に観賞用に栽培されるウコギ科の低木。漢名の通脱木のよみから,ツウダツボクともいう。ヤツデのように地下茎から数本の茎が集まって立ち上がり,高さ2~6m位になるが,日本では多くは寒さのため,冬に地上部は枯れる。茎はあまり分枝せず,葉は茎の上部に集まってつき,一見ヤツデに似て掌状に分裂し,裏面には淡褐色の毛がある。花は小さく帯黄白色で4弁があり,古い茎の先に散形花序を総状につけた大きい花序を作って,晩秋の頃に開く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カミヤツデ
かみやつで
[学]Tetrapanax papyriferum K. Koch

ウコギ科の常緑低木ないし小高木で、高さ3~6メートル。ツウダツボク(通脱木)またはツウソウ(通草)ともいう。葉は互生して枝先に集まり、ヤツデに似ており、径50~70センチメートル。掌状に6~8裂し、裂片の先はさらに浅く2~3裂する。裏面は白色の綿毛を密生する。12月ごろ、淡褐色の綿毛を密生した長さ50~60センチメートルの円錐(えんすい)花序を頂生し、散形状に集まって淡緑白色の小花を開く。花弁、雄しべとも4個で、まれに5個のものもある。果実は小球形で黒く熟す。中国大陸南部、台湾原産で、成長は早く、関東地方南部以南の暖地で植栽される。東京では冬に地上部が枯れる。繁殖は、株の周りに地下茎から小苗が出るので、これを株分けする。茎の髄が白くて大きく、これから書画用紙などにする通草紙をつくり、また、水中花など造花の材料、包装の詰め物などにする。[小林義雄]

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