カムチャダール語(読み)カムチャダールご(英語表記)Kamchadal

精選版 日本国語大辞典 「カムチャダール語」の意味・読み・例文・類語

カムチャダール‐ご【カムチャダール語】

〘名〙 カムチャツカ半島西部に居住しているイテリメン人によって話されている言語古アジア諸語のチュクチ・カムチャツカ語族に属するとみなされている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「カムチャダール語」の意味・わかりやすい解説

カムチャダール語 (カムチャダールご)
Kamchadal

チュクチ・カムチャツカ語族の言語。しかし(抱合語でないなど)他の同系語とは異なる特色がいくつかあり,親近性の隔たりが大きい。ロシア人との接触(17世紀末)以後急速に活力衰え,消滅した方言もあるが,カムチャツカ半島北西部において約400人の話し手ロシア語影響を強く受けた方言を保持している。カムチャダールという名称は完全にロシア化した原住民をさすこともあるため,民族自称によって〈イテリメン語Itel'men〉とも呼ばれる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カムチャダール語」の意味・わかりやすい解説

カムチャダール語
カムチャダールご
Kamchadal language

古シベリア諸語一つで,チュクチ語コリャーク語とともにルオラウェトラン語族 (単にルオラウェトラン語ともいう) をなす。カムチャツカ半島にいくつかの島をなし,約 2500人に話されている。ロシアではこの民族の自称に基づき,イテリメン語ともいう。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カムチャダール語」の意味・わかりやすい解説

カムチャダール語
かむちゃだーるご
Камчадал/Kamchadal

イテリメン語

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android