カルーゾー

百科事典マイペディアの解説

カルーゾー

イタリアのテノール歌手。カルーソーともいう。生地ナポリで声楽を学び,1895年同地のテアトロ・ヌオーボでデビュー。以来各地で大成功を収め,1902年ロンドンのコベント・ガーデン王立歌劇場での《リゴレット》で世界的名声を獲得。1903年−1920年ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で活躍し,首席指揮者トスカニーニのもとで黄金時代を築いた。その唱法はベル・カントの典型といわれ,今なおイタリア・オペラ理想のテノール像として語り継がれている。シャリアピンとともに,20世紀初頭に最初期のレコード録音を行った歌手としても知られる。戯画の名手でもあった。生地ナポリで死去。→ジョルダーノデル・モナコ
→関連項目ジーリ三浦環

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世界大百科事典 第2版の解説

カルーゾー【Enrico Caruso】

1873‐1921
イタリアのテノール歌手。1894年にナポリでデビューした。生まれながらの美声とベルカント唱法とによって一世をふうびした。声は劇的な表現も可能なリリック・テノールで,純粋にドラマティック・テノールのための役柄は,舞台ではうたわなかった。数多くのレコードを残し,LPに復刻されたのも多く,いまなお聞かれている。また戯画の名手としても知られ,当時の音楽家を描いた似顔絵等を集めた本が出版されている。【黒田 恭一】

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世界大百科事典内のカルーゾーの言及

【レコード】より

… 円盤式レコードの本格的な商品化は94年末以降であるが,円盤式は大量生産性と,取扱いや保管の容易さで,円筒式とのはげしい競争に打ち勝っていった。イギリス・グラモフォン社のプロデューサー,ガイズバーグFred Gaisbergが行った1901年のシャリアピンの録音,さらに02年のカルーゾーの録音のそれを上回る成功は,オペラ歌手による声楽録音の全盛時代をもたらした。器楽の録音はピアノやバイオリン独奏の小品が主であった。…

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