ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジョルダーノ」の意味・わかりやすい解説
ジョルダーノ
Giordano, Luca
[没]1705.1.3. ナポリ
イタリアの画家。ナポリで父アントニオおよび J.リベラなどに絵を学ぶ。 1650年頃ローマに行きルネサンス絵画を研究し,また P.コルトナの影響を受ける。 67年ベネチアに滞在,ベネチア派の感化を受ける。 79~82年フィレンツェに滞在し,メディチ家の舞踏室に大天井画を制作 (1682~83) 。 69年カルロス2世に招聘されてスペインに行き,エスコリアル宮に天井画を制作。 1702年ナポリに帰り晩年をおくる。彼は 17世紀後半のナポリの代表的な画家で,無類の早描きと器用さで知られ,多様な様式で描いたため「早描きのルカ」の異名を取った。作品数もきわめて多い。
ジョルダーノ
Giordano, Umberto
[没]1948.11.12. ミラノ
イタリアの作曲家。ミラノ音楽院で学び,P.マスカーニの流れをくむベリズモ・オペラの作曲家として活躍した。代表作はフランス革命に題材を取った『アンドレア・シェニエ』 (1896) 。ほかに『誓約』『無遠慮夫人』など。
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