ガネット(読み)がねっと(英語表記)Ruth Stiles Gannett

デジタル大辞泉 「ガネット」の意味・読み・例文・類語

ガネット(Ruth Stiles Gannett)

[1923~ ]米国児童文学作家。1948年に、少年エルマーが竜を助ける物語エルマーのぼうけん」を発表。続編「エルマーとりゅう」「エルマーと16ぴきのりゅう」を含めた三部作多く言語に翻訳され、世界的な人気作となった。

ガネット(gannet)

ペリカン目カツオドリ科の鳥。和名シロカツオドリ。翼を広げると1.8メートルに達する大形の海鳥風切羽が黒く頭部に淡茶色があるほか全身羽毛は純白。大西洋分布

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガネット」の意味・わかりやすい解説

ガネット
がねっと
Ruth Stiles Gannett
(1923― )

アメリカの児童文学作家。ニューヨーク市に生まれる。少女時代、創造教育に力を入れた小学校に通い、物語の創作に興味をもつ。バッサー・カレッジを卒業。ボストン市立病院、マサチューセッツ工科大学などで研究助手として勤務。第二次世界大戦後、ボストンのレストラン、バーモントのスキー場などで働いたのち、コネティカットの父の家で休養中、児童文学の創作に興味をもった異色の作家。『エルマーのぼうけんMy Father's Dragon(1948)、『エルマーとりゅう』Elmer and the Dragon(1950)、『エルマーと16ぴきのりゅう』The Dragons of Blueland(1951)の三部作は、豊かなユーモアリアリティのある細部描写に、ナンセンスを融合させた作品と高く評価された。この三部作の挿絵は、作者の母親でイラストレーターとして著名なルース・クリスマン・ガネットRuth Chrisman Gannett(1979年没)が描いている。

渡辺茂男

『渡辺茂男訳『エルマーのぼうけん』『エルマーとりゅう』『エルマーと16ぴきのりゅう』(1963、64、65・福音館書店)』『Katie and the Sad Noise(1961, Random House, New Tork)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガネット」の意味・わかりやすい解説

ガネット
Gannett Co.,Inc.

新聞の発行のほか放送,広告,調査,マーケティング,ニュースデータの提供などを行なっているアメリカの大手情報社。 1923年設立。 88種の日刊紙のほか多数の週刊・隔週刊誌を発行する。このほかに 20のテレビ局,5のラジオ局および CATV数局を保有。また,新聞,テレビ,ラジオを媒体とした広告事業やニューズ・サービスなども行なっている。アメリカ最初の日刊全国紙『USAトゥデイ』 (1982創刊) の発行元。 98年警備保障事業を売却。売上構成比は新聞・ニューズ誌 80%,放送 15%,その他5%。 97年の新聞部門の発行部数は 650万部。年間売上高 47億 2900万ドル,総資産 68億 9000万ドル,従業員数3万 7200名 (1997) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android