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キニジン quinidin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キニジン
quinidin

不整脈治療剤。南アメリカ原産アカネ科のキナノキ類樹皮に含まれるアルカロイド。マラリア治療薬キニーネの異性体である。硫酸塩の形で用いる。心筋抑制作用,すなわち心筋の興奮性および収縮力減弱,不応期延長作用があり,異所的刺激発生を減少させる。アトロピン様の作用も有し,拍動を促進するが,この作用は弱い。心房細動,粗動の治療に有効である。心室内刺激伝導系障害,僧帽弁狭窄症,ジギタリス過量投与時などには禁忌とされている。副作用は,キニーネと同様に悪心,嘔吐,視力障害などのほか,過敏性反応をきたすこともある。心筋に対する作用の結果,心室性不整脈をきたして死亡することもあるので注意を要する。

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世界大百科事典内のキニジンの言及

【心臓薬】より

強心薬
[抗不整脈薬]
 心臓拍動の乱れが不整脈で,これを治療する薬物をいう。代表的なものはキニジンとプロカインアミドである。キニジンは,マラリア治療薬キニーネ投与時に不整脈が改善されることから見いだされたもので,キニーネの光学異性体である。…

※「キニジン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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