キラウエア山(読み)キラウエア(その他表記)Kilauea

翻訳|Kilauea

デジタル大辞泉 「キラウエア山」の意味・読み・例文・類語

キラウエア(Kilauea)

米国ハワイ州、ハワイ島南東部の活火山標高1222メートル。山頂に大カルデラがあり、その中央ハレマウマウ火口では溶岩湖が出現する。マウナロアとともに、周辺一帯はハワイ火山国立公園指定。1987年に世界遺産自然遺産)に登録された。

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改訂新版 世界大百科事典 「キラウエア山」の意味・わかりやすい解説

キラウェア[山]
Kilauea

ハワイ島南東部の活火山。標高1247m。体積約700km3海底部分を含めると1万9000km3。マウナ・ロア山腹上,南東にある楯状火山。ソレアイト質カンラン石玄武岩のおもに厚さ数m以下の溶岩流よりなる。山頂に約2km×3kmのキラウェア型カルデラがあり,その南西部に活火口ハレマウマウHalemaumauがある。噴火は山頂部のほか,山頂から南西と東に延びて海底に達するリフト帯から起こる。東北東-西南西方向の割れ目からの噴火が多い。最近の年平均噴出速度は0.1km3
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キラウエア山」の意味・わかりやすい解説

キラウエア山
キラウエアさん
Kilauea

アメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島南東部にある活火山。標高 1250m。ハワイ火山群国立公園中心をなし,マウナロア(4169m)の東麓に位置する。長さ 5km,幅 3.2kmの噴火口もち,たびたび大噴火を起こす。溶岩が火口を満たし,ときにはあふれ出す。山頂には直径 4kmのハレマウマウ噴火口がある。1912年ハワイ火山観測所が建設された。

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世界大百科事典(旧版)内のキラウエア山の言及

【火山】より

…これには中心噴火による場合と,長大な割れ目から噴出する割れ目噴火による場合がある。ハワイの火山は割れ目噴火による楯状火山の代表例で,キラウェア火山のハレマウマウは陥没火口である。
[溶岩台地,火砕流台地]
 溶岩の流動性が著しく,大量の溶岩が次々に噴出した場合にはテーブル状の広い台地をつくる。…

※「キラウエア山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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