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クリーンコールテクノロジー クリーンコールテクノロジー clean coal technology

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デジタル大辞泉の解説

クリーンコール‐テクノロジー(clean coal technology)

石炭を燃やしたときに発生する二酸化炭素硫黄酸化物窒素酸化物などの有害物質を減少させる技術。高品質石炭の選別、石炭の液化・ガス化、脱硫・脱硝装置、集塵装置などの技術をいう。CCT

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クリーンコールテクノロジー
くりーんこーるてくのろじー
clean coal technology

石炭を高効率に、かつ環境負荷を最小に利用することを目的として開発が進められている石炭利用技術のこと。略称CCT。石炭は、燃料としての利用のほか、コークス製造の原料としても使用され、供給安定性が高く経済性にも優れるため、今後も世界の重要なエネルギー資源となることが予想される。しかし、ほかの化石燃料と比較し単位当りの二酸化炭素排出量が大きいことや、燃焼により微小粒子物質等を放出すること、また大量に発生する灰の処分が必要となるため、地球温暖化問題や、酸性雨等の地球環境問題へ対応した環境調和型の石炭利用技術、すなわちCCTの開発が課題となっている。たとえば、石炭の液化・ガス化技術は、固体である石炭から灰分、硫黄分を除去し、クリーンで取り扱いやすい液体または気体に転換することによって、石炭の幅広い利用を可能にする。このほかに、未燃分(灰分)を減少させるための選炭技術や、熱効率の向上を目ざす燃焼技術、燃焼排ガスの浄化技術、石炭灰の有効利用技術など、石炭のさまざまな加工段階が技術開発の対象となり得る。広義には、石炭層が包蔵するメタンガスや、操業中の炭鉱などから排出されるメタンガス等の回収および利用、火力発電所等から発生する二酸化炭素の分離・回収・貯留を包含する考え方もある。
 日本では、経済産業省が2008年(平成20)3月に取りまとめた「Cool Earth-エネルギー革新技術計画」の技術開発ロードマップのなかにCCT関連技術が示されている。ここでは、高効率石炭火力発電技術(先進的超々臨界圧発電、石炭ガス化複合発電および石炭ガス化燃料電池複合発電)と二酸化炭素の回収・貯蔵carbon dioxide capture and storage(略称CCS)があげられている。高効率石炭火力発電技術についてはさらなる発電効率の改善を目ざすことが、CCSについてはコスト低減を進め2020年までに実用化の目途をたてることが、それぞれ目標とされている。[伊藤葉子]

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