日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
クーリッジ(William David Coolidge)
くーりっじ
William David Coolidge
(1873―1975)
アメリカの物理化学者。1896年マサチューセッツ工科大学を卒業、ドイツ留学(ライプツィヒ大学)後、母校で教鞭(きょうべん)をとる。1905年ゼネラル・エレクトリック社研究所研究員となり、また所長(1932~1944)として活躍した。1908年、もろいタングステンを電気炉を使って溶融し、ダイヤモンドの小孔から引き出す技術を開発し、じょうぶなタングステンフィラメントの製作に成功、電球、電子管実用化の基礎をつくり、1913年にそれを用いたX線管いわゆるクーリッジ管を発明した。
[兵藤友博]
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