グラトコフ(その他表記)Gladkov, Fëdor Vasil'evich

デジタル大辞泉 「グラトコフ」の意味・読み・例文・類語

グラトコフ(Fyodor Vasil'evich Gladkov)

[1883~1958]ソ連小説家社会主義建設を写実的に描いた。作「セメント」「エネルギー」など。

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精選版 日本国語大辞典 「グラトコフ」の意味・読み・例文・類語

グラトコフ

  1. ( Fjodor Vasil'jevič Gladkov フョードル=ワシリエビチ━ ) ソ連の作家。革命運動参加後、創作活動に専念代表作は「セメント」「エネルギー」「自由の民」など。(一八八三‐一九五八

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グラトコフ」の意味・わかりやすい解説

グラトコフ
Gladkov, Fëdor Vasil'evich

[生]1883.6.21. サラトフ,チェルナフカ
[没]1958.12.20. モスクワ
ソ連の小説家。若くして M.ゴーリキーの影響を受け,作品を書くかたわら革命運動に参加して,1906年には逮捕され,獄中生活をおくった。国内戦当時は『赤い黒海』 Krasnoe Chernomor'e紙の編集者として活躍,再びゴーリキーのすすめで創作活動に専念し,25年に革命後のソビエト・リアリズム文学の典型的作品といわれる『セメント』 Tsementを発表,一躍名声を獲得。ほかにドニエプル水力発電所の建設をテーマにした『エネルギー』 Energiya (1932~38) ,自伝的3部作『幼年時代の物語』 Povest' o detstve (49) ,『自由の民』 Vol'nitsa (50) ,『凶年』 Likhaya godina (54) などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「グラトコフ」の意味・わかりやすい解説

グラトコフ
ぐらとこふ
Фёдор Васильевич Гладков/Fyodor Vasil'evich Gladkov
(1883―1958)

ソ連の小説家。少年時代、放浪生活を送ったあと、シベリア教師となり、革命運動に参加して逮捕、流刑。革命後、ゴーリキーに認められ、作家活動に入る。「鍛冶(かじ)屋」グループのメンバーとしてプロレタリア文学運動に加わり、新しい労働者の工場復興闘争を描いた『セメント』(1925)、ドニエプル水力発電所の建設を描く『エネルギー』(1932~38)などの作品を書いた。

水野忠夫

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