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グリーンバックス

百科事典マイペディアの解説

グリーンバックス

南北戦争の時代,1862年―1863年に合衆国政府が戦費調達の臨時処置として発行した紙幣の通称。裏面が緑色であったのでこう呼ばれた。発行総額は3回にわたり4億5000万ドル。
→関連項目ポピュリスト党

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世界大百科事典 第2版の解説

グリーンバックス【greenbacks】

南北戦争中の1862年に発行が認可されたアメリカ財務省紙幣の名称。グリーンバックということも多く,紙幣の裏面が緑色のインキで印刷されていたことが名称の由来である。南北戦争の戦費調達に困った財務省に対して,議会は62年2月に1億5000万ドルの合衆国紙幣の発行を認め,同年7月,63年1月と3月に合計3億ドルの追加発行を認めた。実際には4億3100万ドルが発行された。同紙幣は金もしくは銀準備をもたず,法貨legal tenderであると宣言されたにすぎない法定不換紙幣である。

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世界大百科事典内のグリーンバックスの言及

【インフレーション】より

…物価水準の上昇が続いて,貨幣価値が下がっていく状態をさす。inflationとは〈ふくらませること〉を意味するが,アメリカで南北戦争時にグリーンバックス紙幣の発行量の膨張に伴って物価がいちじるしく騰貴したことから,現在の用法が定着した。 現実の経済には無数の商品が存在し,それぞれの市況を反映して個々の価格はたえず変動している。…

【金約款】より

…近代経済社会において契約自由の原則が確立されてから,この種の金約款も建前としては有効であるが,他方今日多くの国が金本位制を廃止し,銀行券の金兌換(だかん)を停止していることから,銀行券の強制通用力を損なうおそれもあり,その有効性をめぐる議論も多い。アメリカでは,南北戦争時代1862年2月の〈法貨法Legal Tender Act〉に基づき不換紙幣のグリーンバックスが発行され,物価上昇率が高まったため,金約款が一般化したといわれる。その後1933年6月アメリカ議会は〈アメリカの鋳貨と通貨に対する統一的価値を確保するための合同決議〉を行い金約款を廃止したが,77年10月に至り,ある法案の付帯条項として金約款が復活した。…

【紙幣】より

…その場合,政府紙幣は当初は国民の信頼をうけるために,金銀貨と兌換(だかん)を約束して発行されても,結局は不換紙幣となった場合が多い。欧米で歴史上有名な政府紙幣の例は,フランス大革命のさいのアッシニャ紙幣(1789‐96),アメリカ南北戦争のさいのグリーンバックス紙幣(1862‐66),第1次大戦のさいのイギリスのカレンシー・ノートcurrency note(1914‐28)である。日本では江戸時代の藩札,明治維新政府発行の太政官札民部省札,開拓使証券などがその代表的な例であるが,比較的最近の例としては太平洋戦争中に補助貨の払底に対処して発行された小額紙幣,軍隊が占領地で軍費支弁のために発行した軍票がある。…

※「グリーンバックス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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