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ケイロース ケイロースQueiroz, Rachel de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ケイロース
Queiroz, Rachel de

[生]1910.11.17. フォルタレザ
[没]2003.11.4. リオデジャネイロ
ブラジルの作家。セアラ州の大学を卒業。 16歳から地元新聞に携わりジャーナリストとして一歩を踏み出した。初の作品『1915年』O Quinze (1930) でグラッサ・アラニャ財団の賞を受けたのち,左翼活動に入る。リオデジャネイロの週刊紙『クルゼイロ』のクロニカに毎号執筆,研鑽を積んだ。ブラジル北東部出身の作家グループ「ノースイースタン・スクール」に参加,ブラジルの小説界で社会問題をテーマとするネオリアリズムの新境地を開いた。 1977年女性初のブラジル文学アカデミー会員となる。代表作『ジョアン・ミゲル』 João Miguel (1932) ,『石の道』 Caminhos de Pedra (1937) ,『3人のマリア』 As Três Marias (1939) などのほか,『街灯』 Lampião (1953) など数編の戯曲がある。

ケイロース
Queirós, José Maria Eça de

[生]1845.11.25. ポボアデバルジン
[没]1900.8.16. パリ
ポルトガルの小説家。ポルトガル文学における写実主義と自然主義の最高峰とみなされる。 1861年コインブラ大学で法律を修め,弁護士を経て外交官となりハバナ,イギリスのニューカッスル,ブリストル,パリなどに駐在。作品は3期に分けられ,第1期 (1866~75) には,『ガゼッタ・デ・ポルトガル』紙に掲載されたのち『不純正な散文』 Prosas Bárbaras (66) に収められたものなどがある。第2期 (75~87) には,『アマーロ神父の罪』O Crime do Padre Amaro (75) ,『マイア家の人々』 Os Maias (88) などの本格的な長・短編小説を著わし,写実主義の代表作家となった。第3期 (87~1900) には,『名門ラミーレス家』A Ilustre Casa de Ramires (1900) ,『都会と山国』A Cidade e as Serras (01) などで,鋭い観察力とユーモアと風刺に富んだ近代的な文体で社会を批判した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ケイロース
けいろーす
Ea de Queirs
(1845―1900)

ポルトガルの小説家、外交官。詩人ケンタールとともにポルトガル写実主義文学の創始者で、鋭い観察力とユーモアと風刺に富んだ近代的な文体で社会を批判した。1873年ハバナ領事となり、外交官として欧米諸国を歴任後パリで客死した。初期はロマン派に属し、僧侶(そうりょ)の罪深き恋愛を扱った『アマーロ師の罪』(1875)で写実小説に転じ、人妻の不倫を描いた『従兄(いとこ)バジーリオ』(1878)、近親相姦(そうかん)をテーマとした『マイア家の人びと』(1888)などを書いた。87年以降は建設的な作品が多く、宗教感情の起源や人間の偽善性を扱った『聖者の遺物』(1887)、地方の小市民生活を描いた『名門ラミーレス家』(1900)、都会生活批判の『都会と山国』(1901)などがある。[濱口乃二雄]

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