ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケシ科」の意味・わかりやすい解説
ケシ科
ケシか
Papaveraceae
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双子葉植物、離弁花類。草本、まれに木本もある。植物体に乳液を含むものが多い。葉は互生、単葉または複葉。托葉(たくよう)はない。花は放射相称または左右相称で、両性。2~3枚の萼片(がくへん)は早落性。花弁は4枚、まれに12枚、または花弁がない種類もある。雄しべは多数、または4本ないし2本。雌しべは1本で子房は上位。果実は蒴果(さくか)で、裂開または孔開する。種子に胚乳(はいにゅう)があり、種枕(しゅちん)(仮種皮の一種)をつける種類もある。北半球の温帯がおもな分布域で、47属約700種が知られる。日本には7属約20種が生育する。この科は、花が放射相称のケシ亜科、左右相称のエンゴサク亜科に2大別される。ケシ科には、青いケシで知られるメコノプシス属Meconopsis、アヘンをとるケシ属、園芸植物のハナビシソウ属などがある。
[寺林 進 2020年2月17日]
APG分類でもケシ科とされる。
[編集部 2020年2月17日]
…観賞用,薬用に古くから栽培されるケシ科の越年草(イラスト)。東部地中海沿岸から小アジアにかけての地域が原産地で,日本には室町時代に中国あるいはインドから渡来したといわれる。…
※「ケシ科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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