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ケシ科 ケシかPapaveraceae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ケシ科
ケシか
Papaveraceae

双子葉植物ケシ目の1科。北半球の温帯を中心に 40余属 650種ほどが分布する。大部分は草本で多年草または一,二年草。根生葉と互生する茎葉があり,全草に乳液や汁液を含むものが多い。花は2枚の萼片と4枚の花弁があり,ケシ亜科では放射相称形で多数のおしべをもつのに対し,ケマンソウ亜科では左右相称形でおしべは6本ある。また,後者は乳液を含まず,黄褐色などの汁液のみをもつ。この点でケマンソウ科 Fumariaceaeとして独立させることがあり,この場合ケマンソウ科は約 15属 450種ほど,残りの狭義のケシ科が 26属 200種ほどとなる。ケシ属 Papaverの各種をはじめ,ハナビシソウ (花菱草) (カリフォルニア・ポピー) ,ヒマラヤのブルーポピーなど美花をつけるものがケシ亜科には多く,麻薬 (モルヒネ) 原料のケシや多くの園芸植物が含まれる。一方のケマンソウ亜科では,高山植物コマクサ (駒草) などが代表的である。なお,地中海地方に産するヒペコウム属 Hypecoumと日本の固有属であるオサバグサ属 Pteridophyllumをそれぞれ独立させて亜科 (ときには科) とする説もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ケシ科
けしか
[学]Papaveraceae

双子葉植物、離弁花類。草本、まれに木本もある。植物体に乳液を含むものが多い。葉は互生、単葉または複葉。托葉(たくよう)はない。花は放射相称または左右相称で、両性。2~3枚の萼片(がくへん)は早落性。花弁は4枚、まれに12枚、または花弁がない種類もある。雄しべは多数、または4本ないし2本。雌しべは1本で子房は上位。果実は(さくか)で、裂開または孔開する。種子に胚乳(はいにゅう)があり、種枕(しゅちん)(仮種皮の一種)をつける種類もある。北半球の温帯がおもな分布域で、47属約700種が知られる。日本には6属約20種が生育する。この科は、花が放射相称のケシ亜科、左右相称のエンゴサク亜科に2大別される。ケシ科には、青いケシで知られるメコノプシス属Meconopsis、アヘンをとるケシ属、園芸植物のハナビシソウ属などがある。[寺林 進]

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世界大百科事典内のケシ科の言及

【ケシ(芥子)】より

…観賞用,薬用に古くから栽培されるケシ科の越年草(イラスト)。東部地中海沿岸から小アジアにかけての地域が原産地で,日本には室町時代に中国あるいはインドから渡来したといわれる。…

※「ケシ科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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