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ゲンノショウコ

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百科事典マイペディアの解説

ゲンノショウコ

フウロソウとも。北海道〜九州,東アジアの草地にはえるフウロソウ科多年草。全体に軟毛がある。葉は柄があって対生し,幅3〜7cm,深く3〜5裂する。夏〜秋,花柄の先に1対の花をつける。
→関連項目フウロソウ民間薬

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世界大百科事典 第2版の解説

ゲンノショウコ【Geranium nepalense Sweet. var.thunbergii (Sieb.et Zucc.) Kudo】

山野の道ばたなどに普通にみられるフウロソウ科の多年草(イラスト)。下痢止めとして古くから民間で使われている薬草。効きめがすぐに現れるので〈現の証拠〉と名づけられた。植物体全体に毛がある。茎は地をはってやや立ち上がり,よく枝分れする。葉は上部では3裂し,他は掌状に5裂する。花は直径1~1.5cmで,花柄の先に2個ずつつき,夏から秋にかけて開花する。花色は白,淡紅,紅紫色があり,花弁に5本の紅脈が目立つ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゲンノショウコ
げんのしょうこ / 現証拠
[学]Geranium nepalense Sweet subsp. thunbergii (Sieb. et Zucc.) Hara

フウロソウ科の多年草。茎は分枝して地上をはい、また多少直立し、長さ50~70センチメートルに達する。葉柄とともに下向きの開出毛が多い。葉は3~5裂し、幅3~7センチメートル、若いときは暗紅色の斑(ふ)があり、裂片の先は鈍くとがり少数の歯牙(しが)がある。葉柄は長く、対生するが、一方の柄(え)はやや長く、隣の節では反対側の柄が長い。7~10月に葉腋(ようえき)から花茎を出し、その先に2個の花をつける。花は径1~1.5センチメートル、花弁は紅紫色、淡紅色または白色で紅色の脈がある。(さくか)は長さ1.2~2センチメートルで、成熟すると5裂し、果皮裂片は錨(いかり)形となる。日本、朝鮮半島、台湾の山野に普通に生える。[長沢元夫]

薬用

多量のタンニン(葉は20%、全草では5%)とケルセチンを含有するので消炎、止血、収斂(しゅうれん)、殺菌作用をもち、大腸カタル、赤痢、胃潰瘍(いかいよう)、十二指腸潰瘍などに1日10~40グラムを煎(せん)じて服用する。よく効くので「現の証拠」という。方言としてミコシグサ、ネコアシ、イシャイラズ、リビョウソウ、イシャコロシ、ロウソクバナなどがある。
 同属の植物はすべてゲンノショウコと同じように使用することができる。たとえばイギリスに多いヒメフウロG. robertianum L.は赤痢の特効薬として民間で使われている。花期の地上部を採取することに決めているのは、同じ場所に有毒なキンポウゲ科の植物が生えており、葉形が似ていて混用されるのを防ぐためである。以前はゲンノショウコの中国名に牛扁(ぎゅうへん)牛兒苗(ぼうぎゅうじびょう)をあてたが、これは中国産のキクバフウロErodium stephanianum Willd.であり、誤用である。中国南部からヒマラヤ地域にかけて基本亜種が分布している。
 中国ではキクバフウロ、ミツバフウロG. wilfordii Maxim.イチゲフウロG. sibiricum L.などとともに老鸛草(ろうかんそう)と称して、神経痛やリウマチによる筋骨の疼痛(とうつう)や麻痺(まひ)、打撲傷などの治療に用いている。[長沢元夫]

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世界大百科事典内のゲンノショウコの言及

【漢方薬】より

…漢方薬に類似する用語に和漢薬,皇漢薬,民間薬などがあり,商業上はこれらを総括して漢方薬と呼ぶことがあるが,それぞれ,厳密には異なる内容を意味する。たとえば,ゲンノショウコ,ドクダミ等は広く日本の民間で用いられているが,使用法は漢方の場合とまったく異なるので通常,漢方薬には含めず,民間薬として区分する。また,ウワウルシ,ゲンチアナ,ジギタリス,麦角等は西洋医学では古くから用いられてきた生薬であるが,漢方薬ではない。…

【民間薬】より

…民間薬と漢方薬はこのように互いに交流があり,区別の判然としないものも多い。比較的区別の明確な薬物を強いてあげれば,ドクダミ,ゲンノショウコ,センブリなどで,これらは民間薬として広く用いられているが,漢方薬としてはあまり用いられない。一方,柴胡(さいこ),黄芩(おうごん),麻黄などは漢方薬として使用頻度が高いが,民間薬として用いることは少ない。…

※「ゲンノショウコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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