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コガシラアブ Acroceridae; small-headed fly; spider-parasite fly

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コガシラアブ
Acroceridae; small-headed fly; spider-parasite fly

双翅目コガシラアブ科に属する昆虫の総称。小さい頭部に対して,著しく膨出した胸部をもつアブ類の1つ。体長7~10mm程度。頭は胸部に対して下方につき,ほとんど複眼で占められる。胸部は大きく球形。腹部は太めで,紡錘形または球形。肢は細く,節先端には対になった褥板 (じょくばん) のほか,中央にも褥板がある。成虫は花に集り吸蜜する。幼虫は尾端に吸盤と長い剛毛をもち,クモとその卵嚢に寄生し,それらに食入る。温帯に多く,日本には数種を産する。セダカコガシラアブ Oligoneura nigroaeneaは,体長6~8mm,黒藍色で,真鍮色の光沢があり,北海道,本州に分布する。 (→双翅類 )

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世界大百科事典 第2版の解説

コガシラアブ【spider fly】

双翅目直縫群コガシラアブ科Acroceridaeに属する昆虫の総称。世界で450種が知られている。日本では,セダカコガシラアブ,シバカワコガシラアブ,キイロコガシラアブなど10種以上が知られる。典型的なコガシラアブは,大部分が複眼からなる小さな頭部,風船様の膨らんだ腹部をもつ。セダカコガシラアブ(イラスト)では,胸部は背面に向かって膨らみ,頭部はその下に隠れる。成虫は山地で花上に見いだされる。生態はあまりよくわかっていないが,これまでに知られているほとんどの種は,クモに内部寄生する。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コガシラアブ
こがしらあぶ / 小頭虻
spider-parasite fliessmall-headed flies

昆虫綱双翅(そうし)目短角亜目アブ群コガシラアブ科Acroceridaeの総称。この科は頭部は球形で小さく、胸部に対して著しく下方につき、胸部は大きく、背方に著しく膨出している。口吻(こうふん)は小さいものと、よく発達して体長よりも長いものがある。はねは小さく、横脈はほとんどない。はねの基部後方には胸弁がよく発達していて袋状となる。脚(あし)は細く、末端には1対の褥盤(じょくばん)のほかに、中央褥盤が発達する。腹部は太く、紡錘形またはほとんど球形に近い種類もある。成虫は春に花に集まり蜜(みつ)を吸うが、幼虫は寄生性で、クモやその卵嚢(らんのう)につく。[伊藤修四郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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