翻訳|cotter
引っ張りあるいは圧縮の力を受ける2本の軸を直結するときに用いる鋼製のくさび。図に示すように,細長い長方形状(角は丸くしてある)の断面をもち,両軸を軸線直角方向に貫く穴に打ち込んで強く固定する。両側にこう配をもつものと,片側のみこう配をつけたものとがあり,また抜け出すことを防止するために止めピンやナットをつける場合もある。大型往復動エンジンのピストン棒とクロスヘッドとの連結などに用いる。
執筆者:北郷 薫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
2本の軸または棒を連結するのに用いられる軸の長手方向に対して直角(横形)に差し込んだ楔(くさび)。段のついた軸端にソケット状に加工した軸端を差し込み、コッターを差し込んで2軸を接合する。コッターには勾配(こうばい)をつけて抜けるのを防いでいる。解体が比較的容易で調節もでき構造が簡単であるため、2軸の簡易連結用に多く用いられ、内燃機関の連接棒の結合などに使用されている。片側傾斜のものと両側傾斜のものとがあり、振動により抜け出る心配のあるときには、コッターに止めピンを差し込み、抜け出ないようにする。伝達力は軸の長手方向に作用するので、コッターには直角方向に力が作用し、曲げ応力と剪断(せんだん)応力を受ける。
[中山秀太郎]
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…ヨーロッパの中世農村または荘園における零細農で,自分の家とそれに付属する小土地を持つ。英語でcotter,cottager,ドイツ語でGärtnerともいう。中世史家E.A.コスミンスキーが13,14世紀のイギリスについて明らかにしたように,封建制の最盛期においても,荘園制は国のすみずみまで一様に成立しなかったし,直接生産者たる封建農民の土地保有状況もけっして一様ではなかった。イギリスに限らずヨーロッパのどの国でも,その点はほぼ同様である。…
…ヨーロッパの中世農村または荘園における零細農で,自分の家とそれに付属する小土地を持つ。英語でcotter,cottager,ドイツ語でGärtnerともいう。中世史家E.A.コスミンスキーが13,14世紀のイギリスについて明らかにしたように,封建制の最盛期においても,荘園制は国のすみずみまで一様に成立しなかったし,直接生産者たる封建農民の土地保有状況もけっして一様ではなかった。…
※「コッター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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