コティ(英語表記)Coty, René

デジタル大辞泉 「コティ」の意味・読み・例文・類語

コティ(René Coty)

[1882~1962]フランス政治家。第17代大統領弁護士から政界に入り、下院議員・上院議員、第二次大戦後は下院議員・復興大臣を経て1954年に第四共和制第2代大統領に就任。1959年ド=ゴール将軍等の第五共和制発足に伴い引退。→ド=ゴール

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コティ」の意味・わかりやすい解説

コティ
こてぃ
René Coty
(1882―1962)

フランスの政治家。第四共和政最後の大統領。ル・アーブルに生まれる。弁護士から政界に入り、1923~1935年下院議員、1935~1940年上院議員を務めた。第二次世界大戦後、独立派の下院議員、1947~1948年復興大臣、1954年からオリオール初代大統領を継いで第四共和政第2代大統領に就任。1958年5月アルジェに植民地主義者の反乱が起こると、反徒の要求するドゴール将軍の首相復帰に積極的に協力した。1959年1月第五共和政の発足に伴い引退。

[平瀬徹也]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コティ」の意味・わかりやすい解説

コティ
Coty, René

[生]1882.3.20. ルアーブル
[没]1962.11.22. ルアーブル
フランスの政治家。カーン大学卒業。 1902年弁護士を開業し,市会議員県会議員を経て,22~35年下院議員 (左派共和派) 。ドイツ占領下では政治活動をしなかったが,第2次世界大戦後の 45~48年独立共和派として再び下院議員,47~48年復興相となり,48~54年上院議員をつとめた。 49年上院副議長,53年第四共和政最後の大統領に選出された。しかし,積極的な政策を推進せず,58年5月のアルジェ暴動の際は C.ドゴールが首相となって政治的危機収拾,59年1月クーデターの脅威の前に大統領を辞任した。

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