翻訳|Coney Island
アメリカ合衆国ニューヨーク市,ブルックリン区南端の大西洋に面した7マイル(約11km)に及ぶ砂浜。19世紀の初期からニューヨーク市の金持ちたちの海水浴場となり,やがて豪華なホテル,カジノ,演芸場,アイスクリーム・パーラーなどが建ち並びだした。1880年代からはローラーコースター,メリーゴーラウンド,展望車,それにホットドッグ屋などのひしめきあう,庶民の一大娯楽場と化した。3.5マイルに及ぶ遊歩道やニューヨーク水族館もある。1920年代の最盛期には,夏の休日に100万人,年間5000万人がここを訪れた。その後,何度かの火災を経てしだいに衰退し,高層アパートやスラム的な住宅があたりに接近してきている。オランダの植民地時代には,ここはウサギのすむだけの島だった。オランダ語の〈ウサギの島Konijn Eiland〉が,その地名の起源だという。いまでは陸続きとなり,正確にはロング・アイランドの半島であるわけだが,地名は島であり続けている。
執筆者:亀井 俊介
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アメリカ合衆国、ニューヨーク市ブルックリン区南部にある海浜行楽地で、ニューヨーク湾を隔てて大西洋に面する。もとは島であったのが、砂の堆積(たいせき)によって半島となったもので、11キロメートルに及ぶ。地名の由来はオランダ語のKonijn Eilandで「ウサギの島」の意。1840年代に発展が始まり、1920年にマンハッタンから地下鉄が開通したことによって国内有数の海水浴場に成長した。5.6キロメートルも続く遊歩道、大規模な遊園地、ニューヨーク水族館などの施設、通りに並ぶ土産物(みやげもの)店、レストランが多くの行楽客をひきつけ、とくに催し物の多い週末や祭日の人出が目だつ。
[作野和世]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…ヨーロッパには,祭りなどをめぐり歩く移動遊園地の伝統があり,現在もフランスを中心に根強く残っている。 アメリカでは,マンハッタン島にあった広大な〈ジョーズの森〉,ロング・アイランドの海水浴場コニー・アイランドがしだいに遊園地化し,とくに後者は近代遊園地の祖というべき存在で,1882年に象をかたどった巨大なホテル〈ザ・エレファント〉が建造されて性格を一変した。1875年のフィラデルフィア万国博覧会の〈ソウヤー展望台〉が移設され,95年にはシーライオンパークとスティプルチースパークが開設された。…
※「コニーアイランド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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