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コハナバチ コハナバチ Halictidae; sweat bee; flower bee

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コハナバチ
コハナバチ
Halictidae; sweat bee; flower bee

膜翅目コハナバチ科の昆虫の総称。小~中型のミツバチ類で,体には光沢があり,多くは黒褐色ないし黒色地に黄や赤の斑紋をもつが,銅色の地のものもあり,アメリカ大陸には緑,赤などのはなやかな色彩の種が多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

コハナバチ【sweat bee】

膜翅目コハナバチHalictidaeに属する昆虫の総称(イラスト)。果樹の花粉媒介者。従来すべて単独生活者であるとされてきたが,近年,社会生活を営む種が発見され,ハナバチの社会進化研究上の重要な一群として注目されている。体長5~15mmであるが,10mm以下の小型種が多い。体は黒色でときに黄色,または赤色の斑紋を有する。全体に短毛があり,とくに腹部各節の白毛帯は顕著。金属光沢をもつ種もある。全世界に分布するが温帯地域に多く,日本では約100種知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コハナバチ
こはなばち / 小花蜂
sweat bees

昆虫綱膜翅(まくし)目コハナバチ科に属するラシオグロッサム属Lasioglossumのハナバチの総称。世界中に広く分布し、約2000種を数える。ハリクトゥス属Halictusもコハナバチとよばれるが、これらは種類数もはるかに少なく、分布も狭い。ラシオグロッサム属は小形のハナバチで、前翅の基脈が弧状に強く湾曲するのが特徴の一つ。また雌バチの第6背板先端にほぼ三角形の模様がある。地中に集団で営巣するが、1匹の雌バチが一つの巣をつくるものから、1匹の雌バチが産んだ数匹の娘バチが母バチと共同で営巣する社会性のものまで、その習性や巣の作り方に変化が多く、ハナバチの習性の進化の研究に好個の材料となっている。
 日本にはアカガネコハナバチHalictus aerarius、シロスジコハナバチLasioglossum occidens、ホクダイコハナバチL. duplexなど約60種を産する。ホクダイコハナバチはその営巣習性がもっともよく研究された種類である。英名は「汗蜂」の意で、ヨーロッパやアメリカでは汗ばんだ人に群がる種類がある。近縁のハナバチにはヒメハナバチヤドリ属Sphecodes(コハナバチの巣に寄生)、フシダカハナバチ属Rhopalomelissa(巣の入口に土でつくった垂直の「煙突」をつくる。また、イネの花粉を集めて幼虫の食料にする珍しい種類もいる)、アシブトハナバチ属Pseudapis、アオスジハナバチ属Nomiaなどがある。[平嶋義宏]

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世界大百科事典内のコハナバチの言及

【社会性昆虫】より

…語感から一般に〈集団生活をしている昆虫〉ととられがちだが,実際はおもにアリ,シロアリおよび一部の集団性ハチ類(カリバチ類waspsのアシナガバチ,スズメバチやハナバチ類beesのミツバチ,ハリナシバチ,マルハナバチ,一部のコハナバチなど)に対して用いられるもので,以下この意味で解説する。これらの昆虫の特性は,集団(コロニー)がカースト制によって維持されている点にある(ヒトにおけるカースト制とは,表面的類似はあっても無関係)。…

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