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コワンシー(広西)チワン(壮)族自治区 コワンシーチワンぞくGuangxi Zhuangzu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コワンシー(広西)チワン(壮)族〔自治区〕
コワンシーチワンぞく
Guangxi Zhuangzu

略称はクイ (桂) 。中国,華南地方西部の1級行政区。西はベトナムと国境を接し,南はペイプー (北部) 湾 (バクボ湾) にのぞむ。5特別市と8地区に分れ,7市,64県,12自治県が含まれる。行政中心地はナンニン (南寧) 特別市。古くはチワン族 (壮族,僮族) の地で,秦代に桂林郡がおかれたことが略称の由来である。明で広西省がおかれ,1958年自治区となった。トンナン (東南) 丘陵の南西部を占め,80%以上がチュー (珠) 江の流域である。上流,支流のユイ (郁) 江,リウ (柳) 江,クイ江などが流れ,広い盆地や谷が開けている。北回帰線がほぼ中央を通り,平均気温は1月で6~15℃,7月で 23~28℃以上に達する。年降水量は西部で 1100mm,東部で 2800mmで,5~9月に多い。南部は夏から秋に台風の被害を受けることがある。石灰岩地域が省の2分の1を占め,カルスト地形が広く分布する。干害と水害が絶えなかったが,人民共和国成立後は大小の貯水池を築き,灌漑排水路の建設と揚排水の電化を進めている。食糧作物は水稲,トウモロコシ,サツマイモが主。工芸作物はサトウキビ,ナンキンマメ,タバコ,カラムシなどで,サトウキビは中国の主要産地の一つである。南部では柑橘類,バナナ,パイナップル,レイシなど熱帯,亜熱帯の果樹やコーヒー,コショウ,ゴムも栽培。スギ,マツの用材やつばき油,桐油,ハッカクウイキョウなどの産出も多い。沿岸ではペイハイ (北海) 市を中心に漁業と真珠,カキなどの養殖が行われる。地下資源は非鉄金属が豊富で,中国一の埋蔵量をもつマンガンのほかアンチモン,タングステン,鉛,亜鉛などがあり,鉄,石炭の産出もある。工業はナンニン市,リウチョウ (柳州) 市を中心に鉄鋼,機械,冶金,製糖,搾油などがある。リウチョウ市はリウ江水運の要地で,チエンクイ (黔桂) 鉄道と,ベトナム国境へ向うシヤンクイ (湘桂) 鉄道との接続地でもある。住民は漢族が 62%を占めるが,チワン族も 33%を占め,ほかにヤオ族,ミヤオ族,トン族などが住む。面積 23万 km2余。人口 4224万 5765 (1990) 。

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