コーサイト

化学辞典 第2版「コーサイト」の解説

コーサイト
コーサイト
coesite

SiO2の高圧スチショバイトの発見されたアリゾナいん石孔,アラビア,南ドイツなどで発見された.その後,L.Coes Jr.(1953年)が500~800 ℃,3.5 GPa 下で合成した.いん石落下による衝撃圧によって石英が転移したもの.低圧型SiO2は500 ℃,2.5 GPa で,また1500 ℃,3.5 GPa でコーサイトになる.単斜晶系,空間群 C 2/c,格子定数 a0 = 0.714,b0 = 1.237,c0 = 0.714 nm.β = 120°.密度2.915 g cm-3(実測),2.919 g cm-3(計算).

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア「コーサイト」の解説

コーサイト

無色または白色のかたいケイ酸鉱物硬度7.5,比重2.915,単斜晶系。組成の99%はケイ酸SiO2で,SiO2の高圧変態。隕石(いんせき)孔付近に産出,隕石落下の衝撃で生成したと考えられる。またアルプスなどの超高圧変成岩からも発見された。人工では3万5000気圧,500〜800℃の条件で合成。地下60〜100kmの深さで石英はコーサイトに転移すると推定されている。
→関連項目スティショバイト

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「コーサイト」の解説

コーサイト
coesite

SiO2石英の同質多形鉱物の一つ。コース石ともいう。単斜晶系。無色,ガラス光沢。硬度 7.5,比重 3.0。高圧条件下で安定。天然では 1960年にアメリカのアリゾナ州で発見された隕石の落下によって衝撃を受けた岩石に生じている。 53年に L.コースが 500~800℃,3.5万気圧下ではじめて人工的に合成した。コーサイトをさらに高圧条件におくとスティショフ石に相転移する。

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世界大百科事典 第2版「コーサイト」の解説

コーサイト【coesite】

化学組成SiO2の単斜晶系に属する鉱物。無色透明,ガラス光沢。モース硬度7.5,比重2.93。他のシリカ鉱物と違って,フッ化水素酸に難溶。1953年にコースL.Coes,Jr.によって温度500~800℃,圧力3万5000気圧で合成された。天然には1960年にアメリカ,アリゾナ州のバリンジャー隕石孔で発見された。この隕石孔は盆地状で,直径約1200m,深さ約170m。剪断せんだん)・圧縮された二畳紀の砂岩中に非常に細粒のコーサイトが産出する。

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世界大百科事典内のコーサイトの言及

【シリカ鉱物】より

…化学組成SiO2で示される無水ケイ酸鉱物の総称で,天然には5種の鉱物として産出する。すなわち,石英,トリディマイトtridymite,クリストバライトコーサイトスティショバイトである。これらの中で,石英が最も普通な鉱物で,トリディマイトとクリストバライトは酸性火山岩中に産する。…

【人工鉱物】より

…宝石級ダイヤモンドも成功はしているが,コスト的に引き合わず実験のみである。 人工的に製作されたものが後に天然に見いだされた例としてはコーサイト(水晶の高圧相の一つ)がある。また研磨材として用いられている炭化ケイ素SiCも合成が天然の発見よりもはるかに早い。…

※「コーサイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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