出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
アメリカ合衆国中西部で東西にベルト状にひろがるトウモロコシの農業地帯。トウモロコシ地帯ともいう。全米トウモロコシ生産高の80%近くを占め,世界総生産高の1/3に達する。そのため世界市場のトウモロコシ価格はここで決まるといわれる。東はオハイオ西半からインディアナ,イリノイ(全米2位),アイオワ(1位),さらにウィスコンシン,ミシガン,ミネソタ(3位)南部,サウス・ダコタ,ネブラスカ(4位)東部,ミズーリ北部の諸州一帯にまたがる。この地帯は年降水量500~1000mmの湿潤大陸性気候で,肥沃なプレーリー土壌にも恵まれ,また機械化・企業化の進んだ農業経営が見られる。トウモロコシの大部分は飼料となるため,家畜とくに豚と肉牛の飼育も盛んである。トウモロコシ以外では大豆,牧草,小麦,野菜なども栽培されている。
執筆者:正井 泰夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…東側と北側は森林地帯であるが,おもにプレーリー(大草原地帯)で,白人渡来以前に栄えたインディアンのミシシッピ文化圏の一部を含んでいる。いわゆるコーンベルト(トウモロコシ地帯)に重なっていることからもわかるように,トウモロコシ,小麦,ダイズ,牧草,牛,豚,酪農製品など,アメリカの農産物主産地であると同時に,五大湖周辺の鉱床やシカゴ,デトロイトを中心とする工業地帯でもある。 このような一大経済圏としての中西部は,歴史的・文化的にもまとまりを有している。…
…反応は中性~弱酸性で養分に富んだ肥沃な土壌である。北アメリカ中西部のトウモロコシの大生産地帯(コーン・ベルト)はこのプレーリー土の上に成立している。またアルゼンチンやウルグアイのパンパスは亜熱帯の大草原であるが,ここの土壌もプレーリー土にきわめて類似した土壌である。…
※「コーンベルト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...
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