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ゴルフ ゴルフ golf

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9件 の用語解説(ゴルフの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゴルフ
ゴルフ
golf

ボールをクラブで打ち,ホールに入れるまでの打数の少なさを競う競技でマッチプレーストロークプレーに大別される。スコットランド発祥説が有力で,15世紀頃現在のような競技形式が整えられた。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

ゴルフ(golf)

ボールをクラブで打ち、9または18か所に設けられているホールに順次に入れ、打数の合計数が少ない者を勝ちとする球技。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
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百科事典マイペディアの解説

ゴルフ

小球をクラブ(打棒)で打ち,ホール(穴)に入れるまでに要する打数の少なさを競うスポーツ。正規のコースアウト(前半)およびイン(後半)の各9ホール,計18ホールよりなり,各ホールはティーグラウンド(最初に球を打ち出す場所),フェアウェー(芝を刈りそろえた順路),ラフ(雑草地),ウォーターハザード(池,小川など),バンカー(砂のくぼ地),グリーン(芝を特に短く刈りそろえ,直径約10.8cmのホールを設けたところ)で構成される。
→関連項目尾崎将司杉原輝雄中村寅吉ホールインワン

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デジタル大辞泉プラスの解説

ゴルフ

イタリア、スティピュラ社の万年筆の商品名。「アカデミアシリーズゴルフをしている人がモチーフ

ゴルフ

任天堂が発売するゲームソフト。スポーツゲーム。1984年5月発売。ファミリーコンピュータ用。その後、アーケードゲームやファミコンディスクシステムなどに移植。

ゴルフ

ドイツのフォルクスワーゲンが1974年から製造、販売している乗用車。3ドア、5ドアハッチバックを中心とする。同社を代表する大衆車として世界的に知られる。

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

ゴルフ【golf】

ゴム製の小さなボールをクラブで打ち,コース上の18,もしくはそれ以上のホール(穴)に順次入れ,打数の多少によって勝敗を争うスポーツ。
【歴史】

イギリスアメリカ
 ゴルフの起源について三つの説があるが,どの説も明確な根拠のあるものではない。第1は,スコットランドの羊飼いの牧童たちが羊を追いながら石を転がして遊んだという説,第2のオランダを起源とするものは,オランダの球戯,ヘットコルフェンhet kolvenというホッケーに似たゲームが変化しスコットランドにわたったという説,第3は,紀元80年,ローマ帝国ユリウスアグリコラ将軍がスコットランドを征服したとき,羽毛をつめた革製のボールを木杖で打つパガニカpaganicaという球戯を行い,3世紀にわたるローマ軍の長期占領中に土着してゴルフになったという説である。

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大辞林 第三版の解説

ゴルフ【golf】

クラブでボールを打って、通常一八か所のグリーン上の穴(ホール)にボールを入れて順に回る球技。打数の少ない者を勝ちとする。競技方法はストローク-プレーとマッチ-プレーに大別される。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴルフ
ごるふ
golf

コース上に静止しているボールを杖(つえ)状のクラブで打ち継ぎ、定められたホール(球孔(きゅうこう))へ入れ、それまでに要したストローク(打数)の多寡によって優劣を競う競技。[水谷 準・塩田 正]

沿革

ゴルフの起源については、スコットランド固有のものとする説と、オランダから渡来したものとする2説があって、いまだに決定的な実証はないが、14世紀に現行の形式と方法による競技としてスコットランドの庶民間に親しまれた事実が明らかにされている。15世紀にはそれが盛んになりすぎて、国民の武道と信仰の妨げとなるものとされ、勅令による全面禁止、あるいは安息日のプレー禁止などもあったが、事実は、この競技が貴族階級にも蔓延(まんえん)し、ついには王も熱中する風潮となった。これが、この競技の「王の、そして、いにしえなる競技」Royal and Ancient Gameと称されるゆえんである。16世紀以降、身分の上下を問わない競技にまで発展し、やがてイングランドにまで波及していった。
 スコットランドの小都市セント・アンドリューズSt. Andrewsには世界最古といわれる同名のコースが現存しているが、18世紀中ごろにクラブ組織(現イギリスゴルフ協会)ができ、いわゆる選手権競技も始められた。最初はシルバー・クラブSilver Clubと称して実物大の銀製クラブの争奪戦が催され、公式競技には公平な規約が必要とあって、13か条からなる規則がつくられた。これが現行のゴルフ総則の基盤となっている。現在は同クラブとアメリカゴルフ協会との協議のもとに、4年ごとに大幅改正が行われる。日本では、これを基本に日本ゴルフ協会がルールを定めている。
 ゴルフが盛んになるにつれて、使用するクラブやボールを専門につくる者ができ、彼らはゴルフ技にも長じていたので実技教習にも携わるようになった。やがて、プロフェッショナルとして認められ、アマチュアと合同のオープン選手権競技会も開催される機運となった。ほかのスポーツでは、オープン競技には懇親的な意義しかない場合が多いが、ゴルフでは最高の大会と認められているのは、遠く当時からの伝統による。
 ゴルフは19世紀後半にイギリス本土から大西洋を渡ってアメリカ大陸に移入された。アメリカ合衆国におけるゴルフコースの誕生は1888年のことであるが、その後わずかに20年もたたないうちに、イギリスに迫るほどの実力を備えるようになった。20世紀に入るやアメリカはイギリスに追い付き、ついにその王座さえ奪った。それには第一次世界大戦が大きな役割を占めている。イギリスは大戦を勝ち抜くため国力も疲弊し、ゴルフ界も沈滞した。これに反してアメリカは大戦による被害はほとんどなく、戦時中もゴルフ大会で赤十字義援を試みたほどの余裕を示し、戦後の好景気によってゴルフの大衆化はすさまじく、あらゆる面でイギリスを圧倒するようになった。[水谷 準・塩田 正]
日本のゴルフ史
一方ゴルフ競技は世界各地のイギリス植民地を拠点として旧大陸から東洋へも浸透し、日本へは1901年(明治34)に神戸在住のイギリス人アーサー・グルーム(1846―1918)によって導入された。ゴルフコースが六甲(ろっこう)山上の別荘地帯に建設(4ホール)され、神戸ゴルフ倶楽部(くらぶ)として1903年オープンの運びとなった。これに呼応して1906年には、横浜の根岸競馬場内にイギリス居留民主体のニッポン・レース・クラブ・ゴルフィング・アソシエーションが設立され、1914年(大正3)には初めて日本人を会員とする東京ゴルフ倶楽部が東京郊外駒沢(こまざわ)村に発足した。
 日本におけるゴルファーは、初め上流階級だけに限られていたが、その大衆化は1924年、武蔵野(むさしの)カントリー倶楽部が口火を切った。同年日本ゴルフ協会が設立され、1927年(昭和2)の第1回日本オープン選手権競技で、アマチュアの赤星六郎が優勝した。昭和期に入ると各地に続々とゴルフ場が建設された。しかし1937年日中戦争から太平洋戦争を迎えるに及んで、ゴルフは敵性スポーツとみなされ、かたわら広大なコースが軍用地として接収され、戦争激化とともに逼塞(ひっそく)状態となった。やがて終戦を迎えて、ゴルフが駐留軍のレクリエーションとして大きく浮かび上がり、軍用地に転用されたゴルフ場はふたたび初めの姿に返る機運が生まれた。同時に新設のゴルフ場が各地につくられ、日本ゴルフ界は旧をしのぐ状態となった。[水谷 準・塩田 正]
ゴルフ史に残る名手
史上ゴルフ・プロ第一号はイギリスのアラン・ロバートソンAllan Robertson(1815―1857)である。彼はセント・アンドリューズでボール製造を業としていたが、プレー技術にも優れ、世界で初めて70台のスコアを記録し、多くの帰依(きえ)者を得た。ロバートソンの後継者トム・モリスThomas (Old Tom) Morris(1821―1908)は「プロの父」といわれ、技量・人格ともに優れ、ゴルフの発展に尽くし、息子のヤング・トム(1851―1875)とペアを組んでは無敗の戦績をあげた。イギリスの黄金期は19世紀末から20世紀初頭にかけて最高に達するが、ハリー・バードンHarry Vardon(1870―1937)、ジェームス・ブレードJames Braid(1870―1950)、ヘンリー・テイラーHenry Taylor(1871―1963)の三者に負うところが大きい。1894年から第一次世界大戦の1914年までの20年間の全英オープンをほとんどこの三者のみで優勝している。とくにバードンは「近代ゴルフの父」とよばれ、オーバーラッピング・グリップを創案したことで知られる。
 20世紀を迎えてからアメリカはイギリスに肉薄し、まずウォルター・トラビスWalter Travis(1862―1927)がイギリス遠征によって1904年度イギリス・アマチュア選手権を制覇、それから9年後の1913年に、全米オープンを奪取のため渡米したバードンを迎えて、無名の若きアマチュアであったフランシス・ウイメットFrancis Ouimetがプレーオフのすえバードンを破った。第一次世界大戦による空白時代にアメリカ・ゴルフ界は著しく成長し、ウォルター・ヘーゲンWalter Hagen(1892―1969)が全英オープン選手権のタイトルをとることによって事実上イギリスの黄金時代は去り、アメリカの第一期の黄金時代を迎えることになる。この期を代表するのがウォルター・ヘーゲンWalter Hagen、ジーン・サラゼンGene Sarazenおよびボビー・ジョーンズBobby Jonesの3者である。とくにジョーンズはアマチュアでありながら当時28歳の若さで世界の代表的競技(全米・全英両オープンと英・米両アマチュア)の優勝を1年間で成就するという不滅の偉業(グランドスラム)によって知られている。
 第二次世界大戦後はアメリカが不動の地位を占め、バイロン・ネルソンByron Nelson(1912―2006)、サム・スニードSam Snead(1912―2002)、ベン・ホーガンBen Hoganの3人がそれを支えた。これまで代表的名手を3名ずつあげてきたが、いわゆるビッグ・スリーの呼称は、当時のアーノルド・パーマーArnold Palmer、ジャック・ニクラウスJack Nicklausおよびゲーリー・プレーヤーGary Playerに対して与えられたものである。そして、リー・トレビノLee Trevino、トム・ワトソンTom Watson(いずれもアメリカ)、セベリアーノ・バレステロスSeveriano Ballesteros(スペイン)、ベルンハルト・ランガーBernhard Langer(ドイツ)、グレッグ・ノーマンGreg Norman(オーストラリア)、ニック・ファルドNick Faldo(イギリス)、タイガー・ウッズEldrick(Tiger)Woods(アメリカ)らがその後の名手として名を連ねた。
 日本では昭和期に入って多くのプロが輩出しているが、宮本留吉、安田幸吉、浅見緑蔵、中村兼吉、戸田藤一郎らの相次ぐ渡米遠征の善戦によってその実力が十分に認められ、また技術向上の助けともなった。それが1957年(昭和32)日本で開催された国際競技のカナダ・カップ(現ワールドカップ)で、中村寅吉(とらきち)が小野光一とペアで団体優勝するとともに個人優勝するに至って、日本のゴルフが世界の水準に達していることを証拠だてるまでとなった。以来、外国一流選手と角逐する若手プロの台頭は目覚ましく、杉本英世(ひでよ)、河野高明、安田春雄らが進出、ついで尾崎将司(まさし)、青木功(いさお)、村上隆、中島常幸(つねゆき)、倉本昌弘、丸山茂樹(しげき)、片山晋呉(しんご)らが台頭した。[水谷 準・塩田 正]

ゴルフコース

golf course ゴルフがゲームとして育ったのは、スコットランド海岸の砂丘地帯であるため、競技場は当初リンクスlinks(砂原)とよばれた。やがて内陸地方にもゴルフ場が設けられるに至って、ゴルフコースは、シーサイド・コースとインランド・コースとに大別されてよばれるようになった。
 シーサイド・コースの典型は、スコットランドにあるセント・アンドリューズ・(オールド)コースSt. Andrews (old) courseで、ゴルフが必要とするあらゆる条件を完全に具備している点で、天与のモデルであるとされる。同コースは自然の砂丘が牧草地帯となったのをコース化したもので、北海から吹き寄せる風の変化と、砂地の微妙な起伏とが複合して、プレーに無限の興趣を与える結果となった。シーサイド・コースの特徴は、より自然に即して設計されており、ここにゴルフコース設計のもっとも基本的な設計理念をみることができる。
 これに比べて、インランド・コースは地形的に複雑で、丘陵、森林、細流、池沼などを内包するので、人工的な色彩の強い設計となるのが特徴である。その典型的なものとしてアメリカ、ジョージア州のオーガスタ・ナショナル・コースAugusta National courseをあげることができる。毎春4月にマスターズ・トーナメントが開催される同コースは、森と水、起伏と曲線とによってリンクス型(シーサイド・コース)とはまったく別種の興趣を盛ることに成功した。[水谷 準・塩田 正]
コースの構成
ゴルフコースは、当初はその規模・形態に特定の規格が設けられていたわけではなく、自然そのものを利用して競技が行われていたが、長年月の間にほぼその標準ができあがった。
 コースは18ホールを基本として全長6000~7000ヤード(1ヤード=0.91メートル)前後の距離をもち、パーpar(基準打数)72が標準のタイプである。これを一巡(ラウンド)するのに約4時間を要する。日本のコース設計では、食事や休憩のためにクラブハウスを中央に配して、9ホール(ハーフ)を終えると自然にハウスに戻れるデザインが多い。前半の9ホールをアウトコース、後半の9ホールをインコースといい、各コースはロングホール2、ミドルホール5、ショートホール2の計9ホール、全体で18ホールからなっている。その基準は、ショートは250ヤード以下、ミドルは251~470ヤード、ロングは471ヤード以上で、ショートのパーを3、ミドルを4、ロングを5とし、合計パー72を標準とする。女子の場合は距離が短く、576ヤード以上のロングホールのパーは6になっている。ホールの距離は、ティーの中心からグリーン中心まで水平に計測し、曲がっている(ドッグレッグ)ホールでは、設計者の意図するフェアウェーの中心を通じて計測する。
 さらに、コースにはコース・レーティングcourse ratingがある。パーは単に距離から割り出されたもので、コースによって自然の条件はいろいろ異なり、必然的にプレーの難易が生ずるから、地形、障害物、風土的特徴を距離に加えて、より科学的な標準打数を決めるために行われるコースの評価がコース・レーティングである。たとえば平坦(へいたん)・広闊(こうかつ)なコースはパー総計が72であっても、コース・レートは69であったり、優れた設計のむずかしいコースでは74になったりする。これらの評価は日本では日本ゴルフ協会が担当している。
 コースは次の地域からできている。
〔1〕ティーイング・グラウンドteeing ground 略称ティー。各ホールのスタート区域で、手入れされた平坦な地面からなり、ボールを自分の好む高さのティー(ペッグ)にのせて第一球を打つことができる。
〔2〕フェアウェーfairway 正しく打たれた球の順当な通り路という意味で、芝地を刈り込み、球を打ちやすい状態に保つよう配慮されている地域。
〔3〕ラフrough フェアウェー以外の、意図的な非整備地帯で、雑草、低木、樹林などからなり、正しさを欠いたショットをとらえ、次の打球をむずかしくしている。〔2〕と〔3〕をあわせて、ルール上ではスルー・ザ・グリーンという。
〔4〕ハザードhazard(障害地域) ラフよりもさらに不正確なショットをとがめるために特設されている障害物で、次の2種がある。
(1)バンカーbunker(アメリカ英語ではトラップtrap) 窪地(くぼち)の中に砂が入れてあり、打つ際にアドレスで砂面にクラブが触れることが許されず、そこから脱出するショットが困難となる。バンカーには、フェアウェーの左右に配されているサイドバンカー、ほぼ中央付近までせり出しているクロスバンカー、グリーン周りのガードバンカー(グリーンバンカー)がある。ガードバンカーの非常に深いものはイギリス人設計者の名にちなんでアリソンAlisonバンカー、小さくて深いものはポットPotバンカーとよばれる。
(2)ウォーターハザードwater hazard 海、池沼、河川、溝、クリークなどの水域。コースにほぼ平行しているものをラテラルウォーターハザードといい、ルール上は区別される。雨とか溢水(いっすい)などによる一時的な水たまりはカジュアル・ウォーターcasual waterといい、ハザードには含まれない。
〔5〕グリーンputting green 芝をカーペット状に手入れしてある地域で、任意の地点にカップ(直径4.25インチの球孔)が切ってあり、その位置が遠くから識別できるように旗竿(はたざお)が立ててある。このグリーンへ球をのせてからカップ(球孔)に向かって球をパットputtする。カップにボールが沈んで、そのホールのプレーが終了(ホールアウト)する。
〔6〕アウト・オブ・バウンズout of bounds(日本ではOBと略称) プレーを禁止されている区域で、コース外辺はもとより、コースの中にも使用できない区域があれば、その処置を受け、境界線を白杭(くい)などで明示してある。[水谷 準・塩田 正]

競技方法

大別して、ストロークプレーstroke playとマッチプレーmatch playの2種がある。前者は定められた数のホールの総打数の多寡で優劣を決め、後者は各ホールごとの打数の多寡で勝負し、定められた数のホールを終えて勝ちホールの多いほうを勝者とする。かつてはストロークプレーの優勝者をメダリストmedalistと称し、金メダルを授ける風習があって、この競技法をメダルプレーともいう。またマッチプレーは、ホールごとで勝負を決めていくのでホールマッチともいう。ゴルフ競技は当初個人対抗のマッチプレーから出発したものであるが、多人数参加の勝ち抜き戦は最後の決勝を終えるまで時日を要するため、公式戦の多くが多人数でも1~4日で優勝が決定できるストロークプレーで行われ、マッチプレーは私的なラウンドに多用される傾向が強くなっている。また、マッチプレーの場合、多人数の参加者をストロークプレーでふるい分けて予選し、残りの一定数者で勝ち抜きのマッチプレーを行うことが多い。
 そのほか次のような競技方法があり、ゴルフの興味を深めている。
〔1〕スリーサムthreesome 1人対2人で、2人組は1個のボールを交互にプレーするマッチプレー。
〔2〕フォアサムfoursome 2人対2人で、各サイドともに1個のボールを交互にプレーするマッチプレー。2人の組合せを男女とするのをミックスト・フォアサムmixed foursome。
〔3〕スリーボール・マッチthree-ball match 3人が個別に自分のボールをプレーし、他の2人と個々にマッチプレーをする三角関係方式。4人でも同じ方式がとれるが、イギリスでは4人1組でラウンドするのは習慣的に例外となっているので、特別の呼称はない。
〔4〕ベストボール・マッチbest ball match 1人対2人以上のマッチプレー。多人数のサイドはそれぞれ自分のボールでプレーし、そのホールの最少打数の者が1人のスコアと対抗する。
〔5〕フォアボール・マッチfour-ball match 2人ずつがペアとなり、各自自分のボールをプレーし、2人のうちの少数打数同士で勝負するマッチプレー。
〔6〕アゲインスト・パーagainst par 各ホールのパーに対抗するマッチプレーで、ラウンドを終わって勝ち越した数の多いほど優位とする多人数参加の競技。ハンディキャップのあるホールでは、パーよりも1打多い場合ハーブhalve(引き分け)。
〔7〕トゥームストーンtomb-stone コースのトータル・パーと自分のハンディキャップを加えた数だけ打ち終わった地点でプレーを終了し、その地点に自分の名を記した旗を立てる習慣からフラッグ・トーナメントともいう。出発点から遠距離に旗を立てるほど優位となる。
〔8〕ポイント・ターニーpoint tourney アゲインスト・パーと似たマッチで、パーと引き分ければ2点、1打多ければ1点、1打少なければ3点(以下順次加点)で、総得点の多い者を優位とする多人数参加の競技。[水谷 準・塩田 正]
ハンディキャップ
handicap 他のスポーツにはみられない特徴としてハンディキャップ制度がある。この制度のために、老若男女も技術の上下も、平等の条件で同一競技に参加できる。ハンディキャップの原則は次のようである。まず、コースの割り出された基準打数(パー)を決めて、それをどれだけ上回る打数でラウンドできるか平均打数を出してみて、パーとの差がその人のハンディキャップとなる。パーと拮抗(きっこう)する実力の者は当然ハンディキャップがゼロであり、以下40までの序列がつくられており、ストロークプレーでは自己の総打数からハンディキャップを差し引いたネットnetによって順位を決め、マッチプレーでは対抗する両者のハンディキャップの差にあたる数を1ストロークずつ特定のホールに分散する。各ホールにはこのために1~18番までその難易さに応じてランクがつけられている。すなわち、ハンディキャップのついているホールは、下位者が上位者より1打多くても引き分けに持ち込めることになる。
〔1〕オフィシャル・ハンディキャップofficial handicap ハンディキャップを決定するのは所属クラブの査定機関(ハンディキャップ委員会)で、わが国では日本ゴルフ協会に加入しているクラブが決定したものをオフィシャル・ハンディキャップといい、他のクラブ会員との対戦でもそれが利用できる。ハンディキャップの取得または変更は、カード10枚(通常3か月以内に5枚)以上を委員会に提出して査定を受けるのが正式な手続である。
〔2〕臨時ハンディキャップ オフィシャル・ハンディキャップをもたないプレーヤーが競技を行う場合に用いられる。その方式には数種類あるが、一般的にはペリア・システム、とくに最近は新ペリアで算出するケースが多い。その方式はあらかじめ12の隠しホールをつくっておき、そのホールの打数を加算し、1.5倍する。さらにその数からそのコースのパーを引き算し、出た数に0.8を掛ける。これが、新ペリア方式によるハンディキャップ算出法である。なお、単なるペリア方式では、隠しホールを6にし、その数を3倍して、前記の計算(パーを引き算し、出た数に0.8を掛ける)によって算出する。このほか、トータル・スコア(グロス)の数によって最悪ホールのスコアから悪い順に加算していき、それをハンディキャップとするキャロウェイ・システム、さらにそれに隠しホールを加えた変則キャロウェイ方式などがある。[水谷 準・塩田 正]
ベット
bet 賭(か)けではあるが、ギャンブル(賭博(とばく))ではない。私的競技の興味を盛り上げるために案出された一種の趣向で、その数は100種にも及ぶが、以下に代表的なものを三つあげる。
〔1〕ナッソーnassau 18ホールを三つに区分し、前半9ホールで一くぎり、後半9ホールで一くぎり、全体あわせて一くぎりとするマッチプレーである。前半で負けても後半で大勝すれば、引き分けだけではなく、全体でも勝てる結果となる。
〔2〕ベスト・ボールbest ball 3人または4人が1組で回る場合、各ホールの最少打数者が他の者から1点ずつ取得する。全部同打数の場合は次のホールが倍となる。
〔3〕ベスト・アンド・グロスbest and gross 4人1組で回る場合、2人ずつペアとなり、最少打数で1点、両者合計打数で1点、計2点を各ホールで争奪する。Aペアのスコアが4と7、Bペアが5と5であれば、Aペアがベストの1点を、Bペアがグロスの1点をとるので結果的に引き分けとなる。[水谷 準・塩田 正]

基本的ルール

一般にスポーツ競技はルールが欠けていると成立しないが、とくにゴルフは、ルール適用の審判は自らがつかさどるという他のスポーツ競技には例のない特徴をもち、罰も進んで甘受しなければならない。見ている者がいないからといって打数をごまかしたり、ルールの適用を自分に都合よく解釈したりすることがあれば、競技の価値は失われる。ゴルフが紳士道gentlemanshipのゲームといわれるゆえんである。したがって、競技規則以前にプレーのためのエチケット(作法)の励行が鉄則となっており、これに背く者があれば、プレーの禁止はいうまでもなく、会員の除名などの処分がある。[水谷 準・塩田 正]
エチケット

〔1〕当事者がショット中のときは、同伴者は妨害となるいっさいの言動を慎まねばならない。
〔2〕競技の進行を順調に運ぶよう、すべてのプレーヤーは努めなくてはならない。定められたスタートの時間を厳守することはもちろん、プレーを可及的敏速に行うこと、球探しなどで遅滞を余儀なくされたり、先行組との間隔が開いたりしたら、躊躇(ちゅうちょ)なく後続組をパスさせることなども重要な義務である。
〔3〕ゴルフボールが人に当たると、かならず傷害をおこすから、先行の人が球の届く距離外に去るまでは球を打ってはならない。また、周辺に人がいるときはみだりにクラブを振り回す不注意は避けるべきである。
〔4〕コースはつねに完全な状態が保たれていて初めて理想的なプレーが期待できる。したがって、プレーヤー各自はコースを汚損したり、傷めないよう注意しなければならない。切り取った芝の断片(ディボットdivot)は元の位置に戻し、バンカー内の足跡はかならず直す。そのほか、プレー中に他人のプレーに影響を及ぼすアドバイスは越権であり、反則でもある。また、同伴キャディーに心を配ることはよきプレーヤーの資格の一つである。[水谷 準・塩田 正]
ティーイング・グラウンドの規則

〔1〕スタートホールの打順はくじ引きで決められる。最初に打つ栄誉をオナーといい、次のホールからは前ホールのスコアが少ない順となる。ストロークプレーでは打順の誤りがあっても反則とはならない。2個のティーマークが設置され、その外側を結ぶ線を前方の一辺として、後方、2クラブの長さを横の一辺とする方形内にボールを置いて打つ。ティーアップしたボールが自然に動いたり落ちたりすれば元の位置へ戻せるし、その位置を変更することもできる。ただし、いったんスウィングを完了して、しかもボールがティー上に残った場合(空振りなど)は許されない。
〔2〕ティーショットがプレー区域外(OB)に出たため別の球を打ち直す場合は、前位置を変更してもよい。この打ち直しはその組の全員が打ち終わったあとで行う。[水谷 準・塩田 正]
スルー・ザ・グリーン
through the greenティーとグリーンとハザードとを除くコース内の区域を総称する。いわゆるフェアウェーおよびラフと考えればよい。
〔1〕ホールの第1打によってボールはイン・プレーとなって、みだりに触ったり取り替えたりはできない。スルー・ザ・グリーンではボールがどんな状態であろうともあるがままに処置するのを原則とする。ただし、コースによっては種々の緩和策が講じられ、これを総則general ruleと対比してローカル・ルールlocal ruleとよんでいる。
〔2〕スルー・ザ・グリーンおよびグリーン上では原則としてホールから遠い球を先にプレーしなければならない。
〔3〕スルー・ザ・グリーンでボールを移動して打てるケースとしては、(1)ボールが修理地(アンダー・リペア)にあるとき(罰なし)、(2)アンプレヤブルと宣言したとき(1罰打)、(3)固定された人工の障害物やカジュアル・ウォーターなどにボールが接しているとき(罰なし)、などがある。
〔4〕ボールを取り替えることができるのは、(1)アウトバウンズ球(OB)、(2)紛失球(ロストボール)、(3)暫定球(プロビジョナルボール)、(4)使用不適の損傷球などである。
 (3)と(4)の場合はボールをドロップする手順をとり、これに反するときは2罰打。OBの場合は元の位置から打ち直して、罰打1、打ち直し1打で計2打。ロストボールも同じ手順を経て計2打である。[水谷 準・塩田 正]
ハザード
ウォーターハザードとバンカーをいう。
〔1〕ハザードではその状況をテストする行為は禁じられているので、アドレスでクラブを砂面(水面)にソールすると2罰打が課せられる。
〔2〕ハザード内では誤球をプレーしても改めて正球を打つ限り打数はノーカウント。
〔3〕バンカー内で打球後に砂面をならすのはエチケットであるが、ミスショットした球がならしたばかりの元の地点に戻った場合はボールのライを改善した結果となって2罰打。
〔4〕ハザード内に落ちている人工物(たばこの空箱など)は取り除くことができるが、自然物(ルーズ・インペディメント)は取り除くことができない(2罰打)。
〔5〕バンカー内のカジュアル・ウォーター内にあるボールは罰なしに同じバンカー内にドロップできる。
〔6〕ウォーターハザードの球は1打付加して、ドロップして打つことができ、また元の位置に戻って打つこともできる。[水谷 準・塩田 正]
グリーン

〔1〕グリーン上ではボールを拾い上げて汚れをぬぐうことができる。
〔2〕手やパターでグリーンに触れることはグリーン面のテストとなるので反則となるが、ライン上の土砂または自然物を掃きとる行為、およびボールの落下のためにできたくぼみの修理は許される(スパイクの掻(か)き傷の修理は反則。したがってスパイクの痕(あと)を残すことはエチケットのうえから厳戒すべきである)。
〔3〕夏用と冬用の2面グリーンが併設されているコースでは、他のグリーンにのった場合の処置をローカル・ルールで規定してある。
〔4〕パットの線をまたいでクロッケー式の打ち方をするのは反則。
〔5〕パットが旗または他人のボールに当たると2罰打。したがって、他人のライン上に自球があると思われるときは、拾い上げてマークするのがエチケットである。
〔6〕ボールは正しく打ち、押したりかき寄せたりしてはならない。なお、パットを終えたら可及的敏速にグリーンを立ち去ること。他人のパットラインを踏み荒らしてはならない。[水谷 準・塩田 正]
スコアの提出
競技では規定のラウンドが終わったならば、自己のスコアカードにスコアを記入し、署名のうえ、アテスターの承認を得たサインを加え、競技の係員に提出するが、これらの手続を欠くものは失格となる。公式競技ではマーカー(同伴競技者がマーカーを兼ねる)が、スコアを記入し署名のうえ競技者に手交する。またスコアを誤って少なく記入することも失格の対象となる。逆に誤って多く記入した場合は失格とはならない。カード提出後に誤りを訂正することはできない。[水谷 準・塩田 正]

用具

長い歴史を通じて、ボールとクラブは大きな進歩をみせ、プレーの技術やコースの設計さえ変えてきた。[水谷 準・塩田 正]
ボール
使用球は規則によって直径1.62インチ(4.1148センチメートル)より小さくなく、1.62オンス(45.93グラム)よりも重くないものと決められている。ボールは最初、堅い木を丸く磨いたものだったが、15世紀中ごろフェザー・ボール(革の中へ羽毛を詰めたもの)が現れ、19世紀中ごろガッタパーチャ球gutta-perchaballが出現した。これは熱帯植物の樹脂からとったゴム様のグタペルカ(ガッタパーチャ)を丸めたものであった。さらに、ボールの表面に刻み目をつけることによって、高くまっすぐに飛ぶことが発見されたが、これが現在のボールディンプル(くぼみ)の始まりである。1898年、現在のボールの前身ともなったハスケル球が現れ、飛距離が著しく増大した。これは、固いゴム芯(しん)をインドゴムの細糸で巻き、グタペルカの皮膜でくるんだものである。現在はその芯核に液体(リキッド)、金属、ナイロンなどが用いられ、表皮(カバー)もサーリンなどの固いプラスチックが用いられ、三層構造で糸巻きボールとよばれるが、年々使用率は低下している。
 これに対して、単一の合成ゴムでできている芯のないボールをワンピース・ボールといい、カバーと中身(合成ゴム)の二層構造のボールをツーピース・ボールという。
 ボールのサイズにはラージ(直径1.68インチ=4.267センチメートル)とスモール(直径1.62インチ=4.115センチメートル)の2種があったが、スモール・ボールは公式戦では使用禁止になっている。ツーピース・ボール、ラージ・ボールの全盛時代といってよい。[水谷 準・塩田 正]
クラブ
club クラブも規則によって規制され、伝統に反する形式や構造のものは許されない。原則的にはシャフトshaftとヘッドheadからなる。クラブは大別して、ウッドクラブwooden clubと、アイアンクラブiron clubとがある。クラブの変遷もボールのそれと表裏一体をなし、多くの改良を加えられて、現在の形態のものとなった。シャフトはヒッコリー材が長い間使われていた。アイアンクラブが実用化されたのはガッタパーチャ球が出現したころと軌を一にしている。ヘッドの素材にパーシモン(柿)が使われ、アイアンも多くの種類が現れて、クラブの性能も飛躍的な発達を示した。20世紀に入ってスチールシャフトが実用化され始めたが、イギリス・ゴルフ協会がこれを公認したのは1928年であった。アメリカ・ゴルフ協会が使用できるクラブ数を14本以下にしたのは1930年代である。
 遠距離用にはウッド、中~近距離にはアイアンが用いられ、ほかにグリーン上で転走用のパターputterを加えて総計14本以内が公式競技に使用を許されているクラブの本数である。[水谷 準・塩田 正]
用具の特徴と選び方

〔1〕クラブ クラブは普通、セットとして入手する。ウッド3~4本、アイアン8~9本、パター1本の計14本が標準セットであるが、最近は超短距離用のクラブが組み入れられる傾向も出てきている。クラブ選択の要点は、自由に滑らかにスウィングできることである。クラブはそれ自体の総重量(デッドウェイト)があるが、このスウィング感覚を科学的に算出したものがスウィングウェイトswing weightである。これを、軽さの順からA、B、C、D、Eに分類し、その五つの各部をさらに10等分しC9とかD4など50の段階でよんでいる。一般にCクラスは婦人や非力な男性向き、Dクラスは力の強い男子向き、Eクラスはプロなどのハードヒッター向きとなる。ボールの飛距離はクラブヘッドの速度に比例するものであるから、クラブは軽いものほどよいとされ、その鍵(かぎ)を握っているのがシャフトである。
 シャフトの硬度(フレキシビリティ)は6種類に分かれ、符号別になっていて、X(extraの略)がもっとも硬く、S(stiff)、R(regular)、A(average)、L(ladies)、W(weak)の順となっている。硬度が体力と比例することはいうまでもないが、前述のスウィングウェイトとマッチさせて考えることが必要である。そのほか、身長、手の大きさなどで長さやグリップの太さを考える。
 シャフトの素材も近年、軽いグラファイトファイバーを原料としたいわゆるブラック・シャフト、ボロン・シャフト、ウイスカー・シャフトなどが出現した。
 スウィングウェイトは静的状態のシャフトのしなり度合を表しているが、一歩進んで動的状態のシャフトのしなりを数字的に計測し、プレーヤーの振るクラブヘッドの速度とあわせて、理想的なクラブを求めるフリクェンシーfrequency(固有振動数)方式が、軽いシャフトの開発とともに注目されている。
 ウッドクラブのヘッドの素材もパーシモンをはじめ、合板系、合成繊維系、メタル系からカーボン系のものを経て、1990年ごろからチタン・ヘッドが大きな使用率を示してきている。チタン材は軽量のため、ヘッド容積を大きくすることができ、このためにシャフトの長尺化も可能になった。
〔2〕ボール ボールの性能の大半は圧縮度(コンプレッションcompression)にかかっている。ボールはインパクトの瞬間にまんじゅう形につぶれたのちに原形に戻るプロセスをとって飛ぶが、その復原の適正度が飛距離と比例する。ボール製造技術が向上し、ツーピース・ボールでも以前のような固い衝撃感は少なく、打感がいっそうソフト化している。またボールの飛距離は滞空力とも関連があり、その鍵を握るのは表皮にうがたれているディンプルdimpleである。ディンプルもボール・メーカーによって彫り方が異なり、ボールの弾道に影響があるとされている。
〔3〕スパイクシューズspike shoes グリーンを傷めたり、足場が滑らないようにスタンスをとるため、靴裏に鋼製スパイクをねじ込んだスパイクシューズを履くことになっている。素材に人工皮革を、スパイクにタングステン鋼やセラミックスを使った軽量シューズや、ラバー・ソール型のスパイクレスシューズもある。[水谷 準・塩田 正]

基本技術

地上に静止しているゴルフボールをヒットするにはどんな打ち方をしても自由であるが、距離と方向の両方を正しく決めるには、クラブを一定した軌道に沿ってスウィングswingするのがもっとも効果的であるから、スウィングの基本的な原則はほとんど定石化されている。ただプレーヤーの体格や力量は千差万別なので、その相違によって枝葉的調整が加味されるだけである。したがって、一流プロたちが一見異質のスウィングをしているようでも、その肝要なポイント、とくにインパクトではまったく符節があっている。要するに、ゴルフ・スウィングは、腕とクラブによる円運動であって、その軌道上にあるボールがクラブヘッドによって打ち出される受動作用にすぎないと理解すべきであろう。[水谷 準・塩田 正]
グリップ
grip クラブと人体を結合させるには両手でクラブを握る必要があるが、この握り方がグリップであって、正しいグリップはもっとも基本的なものである。グリップには次の3種があるが、いずれの場合も、右利きの者は右手が左手よりも下方のヘッドに近くなるから、そのために右肩がすこし下がるのが自然な形となる。
〔1〕ナチュラル・グリップnatural grip 野球のバットを握るときのように10本の指全部でシャフトを握るので、ベースボール・グリップの別称もある。
〔2〕インターロッキング・グリップinterlocking grip 右小指と左人差し指とを絡み合わせて握る方式で、手が小さく指の短い人が用いると両手の締まりがよくなり、スウィング中に緩まない効果がある。
〔3〕オーバーラッピング・グリップoverlapping grip 右の小指を左の人差し指の上に重ねて握る方式で、右利きの人は左利きに比べて右手が強力なのでそれを制約し、両手の一体化に有効である。イギリスのハリー・バードンがこのグリップを広めたためにバードン・グリップとも称され、もっとも多用されている。
 なお、以上のグリップに共通するものとして、指を主体にして握る方法をフィンガー・グリップfinger gripといい、親指の付け根のたなごころで握るのをパーム・グリップpalm gripという。また、標準グリップをスクエア・グリップ、右手を開き左手をかぶせたのをストロング・グリップ、逆に右手をかぶせぎみにしたのをウィーク・グリップという。[水谷 準・塩田 正]
アドレスとスタンス
スウィングは飛球線と平行の形をとり、それを行うために足場を固めるのをスタンスstanceという。バランスを保つためには、スウィングが大きいほど足幅を広げる必要があるが、自由なスウィングとバランスの保全は、ドライバーでほぼ肩幅の広さが定説である。スタンスには次の3種がある。
〔1〕スクエア・スタンスsquare stance 両足のつまさきを結んだ線が飛球線と平行になっている標準型で、左のつまさきを右よりもやや開いてセットすることで腰の回転を助成する。
〔2〕クローズド・スタンスclosed stance 右足をわずかに手前に引き、両つまさきを結んだ線が飛球線に対して右から左へクロスするようになる立ち方で、ボールに左回転を与えてフックhookさせる打ち方を容易にする。
〔3〕オープン・スタンスopen stance 左足をわずかに手前へ引き、両つまさきを結んだ線が飛球線に対して左から右へクロスする立ち方で、ボールに右回転を与えてスライスsliceさせる打ち方が容易となる。
 どのスタンスをとるにしても、体重は両足の内側後半にかかっている感じで、両足に均分され、両膝(ひざ)をわずかに曲げる程度に緩め、しっかりと地面に定着されている感じが望ましい。ボールの位置は、左かかとの内側から飛球線と直角に交わる地点が標準で、クラブをボールの直後にあてがい、スウィングをおこすアドレスaddress(準備体勢)がとられる。[水谷 準・塩田 正]
バック・スウィング、ダウン・スウィング
back-swing、down-swing スウィングは、後方への振り上げ(バック・スウィング)と前方への振り下ろし(ダウン・スウィング)の二つの部分で構成されるが、切れ目のない単一動作(ワンピース・スウィング)と理解すべきである。スウィングは、地面に対して傾斜した平面を形成するが、長身の者ほどその角度が直立し、これをアップライトuprightといい、短躯(たんく)または肥満の者は水平に近くなり、これをフラットflatという。いずれもスウィングは適正なタイミングによってコントロールされていなくてはならない。[水谷 準・塩田 正]
ドライバーショット
driver shot ドライバーは長打のティーショット用であるが、ティーアップの高さとボールの位置によって弾道の高低を変化させたり、またキャリー(滞空距離)をも変えることができる。スウィングの弧を大きくするほどクラブヘッドの速度が増して距離も増大する。[水谷 準・塩田 正]
フェアウェーウッド
fairway wood 比較的ボールのライ(球の置かれている状態)がよい場合の長打用で、ドライバーと異なり、ややダウンブロー(打ち下ろし)ぎみのスウィングでボールをとらえないと上昇力がつかない。[水谷 準・塩田 正]
アイアンショット
アイアンは、標的をねらうための正確さと、ライの悪いボールをたたき出すために発案されたもので、打ち方は、ウッドが箒(ほうき)とすればアイアンは、はたきと考えると、その性能を理解しやすい。
〔1〕ロング・アイアンlong iron 1~3番までをロング・アイアンと称し、的確さを要する長打に用いる。通常、1~2番はセットに含まれず、いわば特殊なショット用。フェアウェーウッドに比べて打面が狭くブレードの厚さも薄いので、ボールの打ち分けには強打と熟練を要し、クラブのうちではもっともむずかしい。
〔2〕ミドル・アイアンmiddle (medium) iron 4~6番のアイアンをさし、一般に140~170ヤードの距離に用い、より的確なショットが要求される。ショットの特徴は、ダウンブローにショットすることによってボールにバックスピン(アンダースピンともいう)をかけてグリーン上で止まるボールを打つこと。
〔3〕ショート・アイアンshort iron 7~9番のアイアンをさし、通常100~130ヤードの距離に用いられる。ショート・アイアンの目標は旗(ピン)そのものであり、そのためには、いっそうボールにバックスピンをかけて着地後ただちに停止できるショットが要求される。ダウンブローが有効で、クラブ自体もその作用を助ける構造となっている。
〔4〕ショート・アプローチshort approach グリーンから100ヤード以内のショットは多彩で、バラエティーがあるが、そのためのクラブとしてピッチング・ウェッジpitching wedgeとサンド・ウェッジsand wedgeとがある。最近は両者の中間用としてアプローチ・ウェッジapproach wedgeなども出回っている。
(1)ランニングショットrunning shot 3分の2以上を転がして旗まで寄せる打法で、方向の正確さという点でもっとも安全であり、使用クラブは普通ミドル・アイアンが多用される。
(2)ピッチショットpitch shot ボールを高く揚げてボールを止めるショット。立ち木やハザードを越して旗(ピン)をねらう場合に用いられるが、熟練度が要求される。
(3)ピッチ・エンド・ランpitch and run ピッチとランニングとを併用したショットで、効果も両者の特質を兼備している。練習によって使用クラブ(通常ショート・アイアン)のキャリーとランの割合を知っておくことが必要である。
(4)チップ・ショットchip shot ごく短い距離をランニングで寄せる打法をいう。
〔5〕パッティングputting 「パットに定型なし」というのが定説となっているのは、ボールをカップに沈めるのが窮極目的だからである。しかし正しいパットの原則は、パターフェースが直角を保って、距離に応じて必要な速度で動くことであって、それをいかなる場合も実行できるようにするには独自の型をもつ必要がある。それらを大別すると三つの型となる。手首型(タップ式)は、フォロースルーを小さくして手首の屈折でボールをピシッと打つので、必然的にヒット性が強くなる。腕型(ストローク式)は、両腕をラインに平行に動かしながらパターヘッドを振り子のように移動させる。肩型は、肩の回転に多く依存し、距離の大小をその回転度で決める。パットはフィーリング(感覚)が大きな要素を占め、さらにグリーンの傾斜と芝目を読んでその変化に適応したパッティングをしないと、単に打ち方が正しいだけでは成功率を高められない。
〔6〕特殊なライからのショット
(1)登り坂(アップヒルup-hill) 左足が右足よりも高いライでは、体重が右荷重になるので、できるだけそれを避ける立ち方をし、ボールも左足寄りに置く。フックがかかりやすいので目標を右寄りに置く。
(2)下り坂(ダウンヒルdown-hill) 右足が左足よりも高くなるライでは、体重が左荷重になり、スウィング中に左へよろけ、トップボールになりやすい。それを避けるために右足寄りにボールを置く。スライスがかかりやすい。
(3)前上り(ハイ・ライhigh lie) ボールが両足よりも高い(たとえば土手の斜面などの)場合には、身体との間隔が近くなり、スウィングもフラットにならざるをえないので、体重のバランスに注意し、クラブを短めに持ち、コンパクトなスウィングを心がける。
(4)前下り(ロー・ライlow lie) ボールが両足よりも低い場合には、ボールとの間隔が遠くなるので、広めのスタンスをとって低い姿勢をとり、その姿勢を崩さずにボールをとらえる。(2)と同様に打球はスライスぎみになる。
(5)草深いヘビー・ラフheavy roughボールが長い雑草の中に沈んでいるときは、ボールとクラブフェースの間に草の葉が挟まるから、飛距離は極端に短縮され、ボールも低くなる。ロフトの大きいクラブで脱出を優先させる。
(6)林間・樹木の交錯した中から脱出する場合、梢(こずえ)を越すにはクラブフェースを極端にオープンに構えてカットショットし、木の枝下を低く抜くにはロフトの少ないロング・アイアンを短く持ってコンパクト・スウィングに努め、脱出することに重点を置く。
〔7〕バンカーショットbunker shot ボールの手前の砂へクラブを打ち込み、砂といっしょにボールを飛ばす打法が使われ、これをエクスプロージョンexplosion(爆打)という。ボールの飛距離は削りとる砂の量とスウィングの大きさで決まる。それにはまず砂質を見分けることと、砂の状態を測知することが必要であるが、クラブを砂に触れてはいけないから、しっかり足場を固めると同時に、砂の状態を察知する。砂は産地によって礫(こいし)状のものから粉状のものまでいろいろあり、クラブヘッドへの抵抗を異にし、また乾湿によって砂の締まりぐあいが変わってくるので、いっそう複雑さを増す。エクスプロージョンにはサンド・ウェッジが使用されるが、固く締まった砂ではフランジ(輪ぶち)の厚いサンド・ウェッジははね返りが強すぎて危険の度合いも多く、この場合には9番アイアンなどで、砂を浅くとる。
〔8〕天候の影響下にあるショット
(1)風 天候の変化のうちもっともショットに影響するのは風であって、天然ハザードの一種とみなされる。風に対するには、それに逆らわずにむしろ利用することで、向かい風(アゲインスト)や横風ではできるだけ低い球が有効で、それにはボールの位置を普通よりやや中央寄りにする。追い風(フォロー)では、できるだけ高い球を打てばそれだけ距離も伸びる。ティーアップを高めにする。
(2)雨 地面湿潤でショットのランが殺され、またダフのミスを誘発しやすいので、できるだけボールをクリーンに打つ。[水谷 準・塩田 正]
球質とミスショット
打たれたボールはスウィングの独自な型によって、それぞれの球質をもつ。厳密にはストレート・ボール(まっすぐ飛ぶボール)はなく、通常どちらかに曲がる。右打ちの場合、まっすぐ飛んで、ボールが落ちぎわにすこし右にカーブするものをフェード・ボールfade ball、左にカーブするものをドロー・ボールdraw ballという。いずれも正しいボールで、球質に応じてコース戦略を考える。しかし、スウィングの軌道が飛球線をクロスしたり、クラブフェースがボールにスクェアに当たらないと、ボールは方向が狂ったり、右・左に大きくカーブしたりする。意識的(インテンショナル)に行うものを除いて、この曲がり方が著しい場合にはミスショットで、次のようなものがある。
〔1〕スライスslice 右へカーブするショットで、スウィングの軌道がアウトサイド・インに入り、クラブフェースがオープン(右向き)でボールに接し、カットするからである。
〔2〕フックhook インサイド・アウトに入り、クラブフェースがクローズ(閉じて左向き)に当たると左カーブのショットとなる。
〔3〕プルpull(ひっかけ) スウィングの軌道が飛球線の外側から内側へクロスし、ボールは左へ直行する。著しいものをスマザーという。
〔4〕プッシュpush(押し出し) スウィングの軌道が飛球線の内側から外側へクロスし、ボールは右へ直行する。
〔5〕ダフduff ボールを直接打たず手前の地面をヒットしたため必要な距離が得られないミスで、しばしば犯す者をダッファーという。
〔6〕トップtopping ボールの赤道から上部へクラブのブレードが当たるとボールは上がらずにゴロになる。腕が縮むのと、上体が左へ流れる(スウェイ)のが原因であることが多い。
〔7〕スカイングskying(俗称てんぷら) クラブヘッドがボールの底部を打つために高い球となる。スウィングを力むと上体が沈むし、手首の使用が過多になっておこる例が多い。
〔8〕シャンクshank ソケットsocketともいう。ボールがフェースの中心を大きく外れ、あるいはシャフトの挿入部(ソケット)に当たり、ボールは極端に右へ飛び出す。原因のうちもっとも多いのは、手だけでクラブを送り出す「手打ち」スウィングになることである。[水谷 準・塩田 正]

競技会

世界的にもっとも権威ある競技会は世界四大競技とよばれるもので次のとおり。
〔1〕全米オープンU. S. National Open Championship 1895年創設、72ホール・ストロークプレー。
〔2〕全英オープンBritish Open (The Open) 1860年創設、72ホール・ストロークプレー。
〔3〕PGA選手権(全米プロ)PGA Championship 1916年創設、72ホール・ストロークプレー。
〔4〕マスターズ・トーナメントMasters Tournament 1934年招待競技として創設、使用コースは、前三者が毎年かわるのに対し、つねにオーガスタ・ナショナル・コース、72ホール・ストロークプレーで行われる。[水谷 準・塩田 正]
グランドスラム
Grand Slam 1年間にこの四大競技優勝を独占することをグランドスラムと称しているが、いまだ達成した者はいない。本来は不世出のアマチュアとうたわれたボビー・ジョーンズが1930年に全米・全英両オープン優勝と英・米両アマチュア選手権制覇の四大タイトル獲得に対しての呼称であるが、現在ではプロを主体とする前述の四大競技についていわれるようになった。このほか国際交流競技として次の二つがある。
〔1〕ワールドカップWorld Cup 1953年カナダ・カップCanada Cupの名称で創設され、1967年から改称。ゴルフがプレーされるすべての国から代表選手2名が参加し、72ホールのストロークプレーで行われ、両者合計のスコアをもって優勝国を決め、同時に個人優勝も選ばれる。
〔2〕世界アマチュア・ゴルフ選手権 1958年カップ寄贈者の名によるアイゼンハワー・カップとして創設され、アマチュアのみの、前記ワールドカップと同型の競技会。各国より代表選手4名が参加、4日間で72ホールのストロークプレー。ただし毎日の上位3名のスコア総計をとるシステム。[水谷 準・塩田 正]
日本の主要競技
わが国のゴルフ競技は先進国アメリカの制度を取り入れて近年ようやく組織化が確立された。代表的二大競技は日本オープン(1927創設)と日本プロ(1926創設)である。そのほか、日本プロゴルフマッチプレー選手権(1975創設)、ゴルフ日本シリーズ(1963創設)などがある。また、賞金額でもアメリカの競技に匹敵する企画がもたれて、世界の一流選手も参加する機運となっている。[水谷 準・塩田 正]

日本の現状

日本のゴルフ場数は、約2500(2004)になっており、第二次世界大戦前の1940年(昭和15)調べによる64(内地だけ)と比較して隔世の感がある。このうち会員制ゴルフ場が80%を占めており、世界最多のアメリカが1万6000コースのうち半数が公共制である点と比較して、福祉の面では甚だしく劣っている。会員制のクラブに所属する者1200人平均とみて240万、無所属の者がその4倍とみて、日本のゴルファー総数は1200万程度と推定される。
 ゴルフ場運営の形態は、会員制(メンバーシップmembership)と公共制(パブリックpublic)とに大別される。会員制は社団法人制、株主会員制、預託金会員制があるが、預託金会員制が全体の80%を占めている。会員の種類には個人正会員、平日会員、法人正会員、賛助会員、家族会員、学生会員などがあって、プレーする日取りの制約、年会費負担の差別などの取決めがある。会員は制限された範囲内で、非クラブ員をビジターとしてプレーさせることができる。
 公共制は公立と私立とがあるが、公立はわずかで、しかも社会福祉事業というよりも県や市の財政源として運営する傾向が強い。パブリック・ゴルフ場は、会員制に比して割高の入場料を支払うだけで、ゴルフの実質になんの差異もなく、したがって利用者が殺到し、プレーの時間予約を数か月も前から申し込まなくてはならないという例も珍しくはない。
 日本のゴルフ団体としてもっとも権威を有しているのは日本ゴルフ協会(JGA)で、代表的競技会や国際試合などの主催、ゴルフ規則の制定に任じているが、日本の全ゴルフ場を統率する熱意と努力とが期待されている。ほかにプロフェッショナルの統轄にあたる日本プロゴルフ協会(JPGA)、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)、会社組織のゴルフ場を加盟者とする日本ゴルフ場連盟、日本パブリックゴルフ協会などがある。
 近年、特筆すべき二つの現象がある。一つは、学生ゴルファーが組織的な訓練によってプロに迫る実力を身につけ、大学卒業後プロに転向する者も増え、そのなかには国内最大のアマ・プロ合同による日本オープン選手権でも上位入賞の例が珍しくなくなっていることである。もう一つは、女性ゴルファーが飛躍的に増加していることである。また、技術的進歩も著しく、国際的な女子交流試合にも優れた成績を示し、これまた男子同様プロ転向の傾向が著しい。
 従来各ゴルフ場にはプロが雇用されて、会員の用具の修理、競技の世話、技術の指導にあたり、かたわらプロだけの競技会を催して技術練磨を図っていた。その競技会(トーナメント)が観賞用としても価値が生じ、宣伝のためのスポンサーも現れるようになって、独立するプロもあるほどに発展した。アメリカのツアー体制に倣って、男子プロのトーナメントも盛んになり、年間約40試合が行われている。これらに出場する選手をトーナメント・プロといい、教えることを専門とする者をティーチング・プロとよんでいる。日本のプロ総数は3300名に近いが、統率機関として日本プロゴルフ協会があり、その会員となるには一定の資格審査が行われている。一方、まだ歴史は浅いが、ゴルフの大衆化に支えられて女性のプロも続々と誕生、日本女子プロゴルフ協会も設立(1974)され、年間33の賞金ランキング対象トーナメントをこなすほどに成長している(2005)。レベルの向上も著しく、樋口久子(ひぐちひさこ)、岡本綾子(あやこ)がアメリカのトーナメントで優勝するなど国際的レベルに成長した。その後、小林浩美(ひろみ)、福嶋晃子(ふくしまあきこ)らがアメリカの女子プロゴルフツアーを主戦場として活躍。日本国内では2000年(平成12)から、不動裕理(ふどうゆうり)が6年連続獲得賞金1位をマークし独走状態が続いたが、2004年以降、宮里藍(みやざとあい)を筆頭に横峯(よこみね)さくら、諸見里(もろみざと)しのぶなど若い力が一気に台頭、日本の女子プロゴルフツアーはこれまでにない盛り上がりをみせている。2005年2月には南アフリカで開催された第1回ワールドカップ女子ゴルフで、日本の宮里藍、北田瑠衣(きただるい)ペアが優勝している。
 一方、一般ゴルフ事情については、1957年第5回カナダ・カップが霞ヶ関(かすみがせき)CCで催され、日本代表の中村寅吉・小野光一の組が優勝するに及んで、ゴルフはにわかに脚光を浴びるようになり、ここにゴルフ・ブームが現出した。さらに、日本経済の高度成長期を背景に、多くのプロ・ゴルファーが輩出し、ゴルフ・トーナメントがテレビに放映されるようになって大衆化が進み、いまや日本のゴルフ人口はアメリカに次いで世界第2位を占めるほどに急増している。[水谷 準・塩田 正]

その後の動き

2007年(平成19)には21歳の上田桃子(ももこ)が史上最年少賞金女王になっている。また、石川遼(りょう)が男子ゴルフツアーのマンシングウェアオープンKSBカップで15歳8か月の史上最年少優勝記録をつくっている。石川は2008年、史上最年少でプロに転向した。[編集部]
『ベン・ホーガン著、水谷準訳『モダン・ゴルフ』(1958・ベースボール・マガジン社) ▽ジャック・ニクラウス著、岩田禎夫訳『ゴルフ・マイ・ウェイ』(1974・講談社) ▽『世界ゴルフ大観』全2巻――摂津茂和著『日本篇』、ウィル・グリムスリー著、水谷準訳『海外篇』(1976・ベースボール・マガジン社) ▽日本放送協会編『世界に学ぶザ・ゴルフレッスン』(1999・日本放送出版協会) ▽日本ゴルフトーナメント振興協会編・刊『明解ゴルフルール早わかり集』(2005) ▽Encyclopedia of Golf(1970, Harper & Row, U.S.A.)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
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世界大百科事典内のゴルフの言及

【セント・アンドルーズ】より

…宗教改革の影響をうけ1559年に大聖堂が破壊され,以後衰退する。しかし,1754年のセント・アンドルーズ・ゴルフクラブ(後にローヤル・アンド・エンシェント・クラブ)の創立を契機にゴルフのメッカとなり,また海岸保養地として再び繁栄をとり戻した。市内には大聖堂の一部や13世紀の古城,1410年に起源を有するスコットランド最古のセント・アンドルーズ大学がある。…

※「ゴルフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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