出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
イギリス,スコットランド中東部,ファイフ州にある都市。人口1万1302(1981)。この地名は十二使徒の一人でスコットランドの守護聖人アンデレにちなむ。北海の入江,セント・アンドルーズ湾に臨み,宗教改革まではスコットランドの宗教中心であったが,現在は保養都市として知られる。町の起源は6世紀のケルト人の宗教集落にあるが,8世紀に聖アンデレにささげる教会が建設されて発展,908年ごろに司教座,1472年に大司教座が設置されてスコットランド王国で最も重要な宗教都市となった。宗教改革の影響をうけ1559年に大聖堂が破壊され,以後衰退する。しかし,1754年のセント・アンドルーズ・ゴルフクラブ(後にローヤル・アンド・エンシェント・クラブ)の創立を契機にゴルフのメッカとなり,また海岸保養地として再び繁栄をとり戻した。市内には大聖堂の一部や13世紀の古城,1410年に起源を有するスコットランド最古のセント・アンドルーズ大学がある。
執筆者:長谷川 孝治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…これが記録にのこる最初のゴルフクラブとゴルフ競技である。ついで54年にはスコットランドのセント・アンドルーズにセント・アンドルーズ・ゴルフクラブ(後のローヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ)が創設された。ルール,ゲーム方法も整備され,1744年のエジンバラ・ゴルファーズの創立時に13ヵ条のルールが決められ,64年にはセント・アンドルーズで1ラウンドが22ホールから18ホールに短縮されるなど,ほぼ現在のゴルフゲームの原形が完成した。…
※「セントアンドルーズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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