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ササゲ Vigna sinensis; cowpea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ササゲ
Vigna sinensis; cowpea

マメ科の一年草で,熱帯アジア原産といわれる。広く世界各地に栽培されている。茎は通常は長いつるとなり,アズキに似た3小葉の複葉を互生するが,茎,葉ともに毛はない。夏に,葉腋から長い花軸を出し,その先に数個の淡紫色の蝶形花をつける。多数の栽培品種がある。ジュウロクササゲ (三尺ササゲ) は莢の長さが 0.5~1mと長く,垂れ下がり種子 () は長さ約 1cmで褐色になる。若い莢を食べる。ハタササゲの茎はほとんどつるにならず 10cm内外で若いときは直立する。種子は最も小さく長さ7~8mmである。いわゆるササゲはつる性で莢の長さ 20~30cm,種子は白,黒,赤褐色などがある。種子を煮て食用にしたり,またあんや菓子原料に用いる。アメリカでは全草を飼料や緑肥として利用する。英名の cowpeaはこのことに基づく。

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百科事典マイペディアの解説

ササゲ

北アフリカ原産といわれるマメ科の一年生の野菜。暑さに強く,熱〜温帯で広く栽培される。さやの長さ20〜90cm,特に長いものをジュウロクササゲという。さやのまま煮食するほか,種実を煮物,餡(あん)とし,またアズキより種実が割れないので赤飯にたきこんだりする。

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栄養・生化学辞典の解説

ササゲ

 [Vigna sinensis],[Vigna unguiculata].マメ目マメ科アズキ属のマメの一種で,未熟なものをそのまま食用に,完熟したものはあんの製造などに用いる.

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ササゲ
ささげ /
[学]Vigna sinensis Endl.

マメ科の一年草。若い莢(さや)や熟した種子を食用とするほか、茎葉を家畜の飼料とし、緑肥ともする。品種によってつる性、半つる性、矮性(わいせい)などがあり、つる性品種は茎の長さが2~4メートルになるが、矮性種は30~40センチメートルである。葉は互生し、3小葉からなる複葉で、葉柄は長い。夏、葉の付け根から花柄を出し、白色または淡紫色の蝶形花(ちょうけいか)を数個つける。果実は豆果で、中に種子(豆)が一列に並んで入っている。種子はアズキに似るものから、大形扁平(へんぺい)で角張るものまで種々あり、色は赤、白、黒、褐色、斑(まだら)紋様などがある。日本では近縁種のヤッコササゲとジュウロクササゲも栽培され、ともに栽培上はササゲの仲間として扱われる。ヤッコササゲは矮性で、莢は長さ12~20センチメートル、物を捧(ささ)げる手のように上を向いてつく特徴が顕著である。ジュウロクササゲはつる性で、茎は2~3メートル、莢は長く垂れ下がり、1メートルを超す品種もある。
 ササゲの仲間は全般に寒さには弱いが乾燥に強く、土地を選ばず、比較的容易に栽培できる。原産地はアフリカで、古代にインドや東南アジア各地に広まった。日本へは9世紀以前に中国から伝来したと思われる。[星川清親]

食品

乾燥した豆100グラム中には、23.9グラムのタンパク質、2グラムの脂質、55グラムの炭水化物が含まれ、熱量は336キロカロリーである。これらの栄養成分や無機質、ビタミン類などの含有量はアズキによく似ている。煮豆や餡(あん)、みそ原料とする。また煮くずれしないので、アズキのかわりに赤飯をつくるのに用いる。若莢は、ゆでて和(あ)え物にしたり、炒(いた)め物、汁の実、てんぷらなど野菜として利用する。[星川清親]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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