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サドラザム サドラザムSadrazam

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サドラザム
Sadrazam

オスマン帝国で大宰相を意味する官職名。スルタンの代理人として行政権を一手に集め,16世紀末以後は戦場における総司令官 Seraskerでもあった。

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世界大百科事典 第2版の解説

サドラザム【sadrazam】

オスマン帝国の大宰相職。帝国の主権者であるスルタンの印璽を預かり,世俗・軍事の全権を委任された代理人として,トプカプ宮殿内の御前会議(ディーワーン・ヒュマユーン)を主宰し,すべての文官・武官の任免権を有した。戦時,スルタン親征以外の場合は,帝国軍総司令官を務めた。ただし,宗教的事がらに関しては,シェイヒュル・イスラム(シャイフ・アルイスラーム)が最終的決定権を有し,裁判官(カーディー)の任免についてはカザスケルkazasker(大法官)が権限を行使した。

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世界大百科事典内のサドラザムの言及

【ワジール】より

…しかし1360年代初めには,その第1ウェジールvezir‐i azamに当たる者を大宰相とする制度が生まれ,やがてはスルタンに代わって,行政と軍事の国政全般を処理する者となった。ただし称号としては,初めはウル・ウェジールulu vezirも用いられたが,もっぱらサドラザムが使用された。一方ウェジールの数は時代によって変遷があり,4人ないし7人任命されたが,時代が下ると,なんらの職権も保持せず,単にスルタンの娘婿というだけでウェジールの称号を与えられるなど乱れた。…

※「サドラザム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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