サージェント(英語表記)Sargent, John Singer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サージェント
Sargent, John Singer

[生]1856.1.12. フィレンツェ
[没]1925.4.15. ロンドン
アメリカの画家。アメリカ人を両親としてイタリアに生れ,1874~79年パリのデュランのもとで修業したのち,イタリア,スペインを旅行。この間特にベラスケスの影響を受ける。 84年以後はロンドン定住肖像画家として名声を得る。晩年は印象主義的作風の水彩画の制作に没頭代表作は『マダムX』 (1884,メトロポリタン美術館) 。

サージェント
Sargent, Sir Malcolm

[生]1895.4.29. スタンフォード
[没]1967.9.3. ロンドン
イギリスの指揮者。オルガニストから 1921年に指揮者に転じ,イギリスにおける主要オーケストラを指揮する一方,王立音楽院で指揮を指導した。 50年 BBC交響楽団の常任指揮者に推され,54年同楽団とともに来日した。

サージェント
Sargent, Thomas J.

[生]1943.7.19. カリフォルニア,パサディナ
アメリカ合衆国の経済学者。フルネーム Thomas John Sargent。1964年カリフォルニア大学バークリー校卒業。1968年ハーバード大学で博士号取得。1970~71年ペンシルバニア大学経済学教授,1971~87年ミネソタ大学経済学教授を経て 1987年からスタンフォード大学フーバー研究所上級研究員,1991~98年シカゴ大学デービッド・ロックフェラー教授,スタンフォード大学ドナルド・L.ルーカス経済学教授,2002年からニューヨーク大学ウィリアム・R.バークリー経済学・経営学教授などを歴任。ロバート・E.ルーカスとともに合理的期待形成仮説に基づいて古典派経済学を再構築し,政府の政策決定のルールが民間の経済活動や予想形成に影響することを無視したケインズ的な裁量的マクロ経済政策は,有効ではないことを指摘し,新しいマクロ経済学を展開した。2011年,クリストファー・A.シムズとともにノーベル経済学賞を受賞した。一般に政府や中央銀行が推進する経済政策と,インフレーションや雇用などのマクロ経済変数との因果関係を実証的に研究し,その関係の特性を解明するためのまったく新しい考え方と手法を見出したことが評価された。著書に,『マクロ経済理論』Macroeconomic Theory(1979),ルーカスとの編著『合理的期待と計量的実践』Rational Expectations and Econometric Practice(1981),『動学的マクロ経済理論』Dynamic Macroeconomic Theory(1987)など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

サージェント Sargent, Charles Sprague

1841-1927 アメリカの植物学者。
1841年4月24日生まれ。ハーバード大付属植物園園長,同大教授,のちアーノルド樹木園園長。明治25年(1892)来日し,3ヵ月にわたり北海道,八甲田山,日光,軽井沢,箱根,木曾などで樹木調査をおこなう。その結果を1894年「日本森林植物誌」として出版した。1927年3月22日死去。85歳。ボストン出身。ハーバード大卒。

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世界大百科事典 第2版の解説

サージェント【John Singer Sargent】

1856‐1925
アメリカの画家。イタリアに移住した両親のもとにフィレンツェで生まれ,同地とパリで画業を修める。1884年以降ロンドンに定住し,社交界の上流人士たちを描いて肖像画家としての地位を確立。D.ベラスケスやÉ.マネの影響下に,洗練された都会的色調と巧みな筆さばきによって,ファン・アイク以来のヨーロッパの正統的肖像画の系譜の最後を飾る作品を制作した。彼の得意とするところは,豪華な家具調度を背景にきらびやかな衣装をまとってポーズする,冷然たる表情をたたえた貴族的な人々の肖像である。

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