コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

シャドー・キャビネット shadow cabinet

翻訳|shadow cabinet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シャドー・キャビネット
shadow cabinet

影の内閣と訳されている。イギリスにおいて行われている政治慣行であって,野党は政権を握った場合を想定して内閣を組織し,主務大臣がそれぞれの専管事項について政府に対する質疑や討論を担当する。影の内閣のつくり方は保守党労働党とでは違っている。保守党の場合は,党首が自己の責任のもとに閣僚を任命する。そして党組織上,この影の内閣は諮問委員会 Consultative Committeeと呼ばれている。また労働党の影の内閣は,議会労働党によって選出される。党組織上,これは議会委員会 Parliamentary Committeeと呼ばれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

シャドー・キャビネット

〈影の内閣〉と訳される。英国において野党の政治批判を責任あらしめ,即時政権継承を可能とするために,野党第一党があらかじめ決定しておく閣僚候補グループをいう。
→関連項目新進党

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シャドー・キャビネット
しゃどーきゃびねっと
shadow cabinet

政権を担当する力量のある二大政党制の発達しているイギリスで、野党内に設けられた党幹部による会議体の俗称。影の内閣と訳されている。野党では、首相(党首)以下、政府各省の構成に倣って所轄事項を担当する影の各閣僚を決め、内閣と同様に定期的に会議を開き、党独自の政策、議会対策などを協議決定する。政府批判、政権獲得の準備など、野党の政治機能を果たすうえでその基幹となるものである。政府与党もシャドー・キャビネットに対しては必要な情報を提供する慣習がある。この制度は1876年に始まり、1907年保守党のA・チェンバレンが初めてシャドー・キャビネットということばを使ったといわれる。日本でもイギリスに倣って野党第一党が、シャドー・キャビネットを組織したことがある。「社会党シャドーキャビネット」(日本社会党、1991年)、「明日の内閣」(新進党、1994年)、「次の内閣」(民主党、1999年)、「シャドーキャビネット(影の内閣)」(自由民主党、2010年)などである。[小松 進]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

シャドー・キャビネットの関連キーワードウィルソンパウエルカウエン陰の内閣ホークブレアメイ

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android