シャンプレーン湖(読み)シャンプレーンコ(英語表記)Lake Champlain

デジタル大辞泉 「シャンプレーン湖」の意味・読み・例文・類語

シャンプレーン‐こ【シャンプレーン湖】

Lake Champlain》米国ニューヨーク州バーモント州、およびカナダケベック州境界にある湖。グリーン山脈アディロンダック山地の間に位置し、南北に細長く約170キロメートルにわたって延びる。名称フランスの探検家、サミュエル=ド=シャンプランに由来する。ニューヨーク港からハドソン川を経由してセントローレンス川までを結ぶ航路として利用される。シャンプレイン湖。

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改訂新版 世界大百科事典 「シャンプレーン湖」の意味・わかりやすい解説

シャンプレーン[湖]
Lake Champlain

アメリカ合衆国北東部,バーモント州とニューヨーク州の境界となっている湖。南北約200kmで北端はカナダのケベック州にかかり,東西は最大で約23kmの細長い湖。面積は1269km2。東のグリーン山脈と西のアディロンダック山地に挟まれた広い河谷に位置し,湖水リシュリュー川を北へ流れ,セント・ローレンス川に注ぐ。南のハドソン川とはシャンプレーン運河によって結ばれ,ハドソン川とセント・ローレンス水路を結びつける役目を果たしている。湖の周辺は美しい風景で知られており,夏と冬に保養・観光客が訪れる。湖名は,1609年にこの地にいたったフランス人探検家シャンプランにちなむ。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャンプレーン湖」の意味・わかりやすい解説

シャンプレーン湖
シャンプレーンこ
Lake Champlain

アメリカ合衆国,ニューヨーク,バーモント両州の北境からカナダ,ケベック州南部にまたがる湖。面積 1127km2。南北 172km。最大幅 21km,水深 30~100m。湖の名は,1609年に発見したフランスの探検家 S.deシャンプランにちなむ。フレンチ・アンド・インディアン戦争 (1754~63) やアメリカ独立戦争 (75~83) ,アメリカ=イギリス戦争 (1812) の戦場となった。初期の入植者がフランス領カナダとイギリスの植民地を往来した重要航路で,現在もニューヨーク港~ハドソン川~シャンプレーン湖~リシュリュー川~セントローレンス川を結ぶ国際航路である。湖岸にはバーリントン,プラッツバーグなどの港があり,石油,新聞用紙,肥料などが取引される。またサケ,マス漁が盛んである。

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