シンクロスコープ

デジタル大辞泉 「シンクロスコープ」の意味・読み・例文・類語

シンクロスコープ(Synchroscope)

観測対象波形を、ブラウン管面上で常に静止させるための自動調節回路を持ったオシロスコープ。商標名。

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化学辞典 第2版 「シンクロスコープ」の解説

シンクロスコープ
シンクロスコープ
synchroscope

オシロスコープの一種で,観測しようとする周期信号の波形をブラウン管上に静止させるための特殊な装置を備えている.ブラウン管オシログラフでは,時間軸の掃引の周期を調整して信号の周期に合わせ,波形を静止させるが,シンクロスコープではトリガ掃引方式がとられていて,一つの信号波が入力に入ると,自動的に時間軸の掃引が開始されるようになっている.したがって,信号波形はつねにブラウン管面に静止する.そのほか,信号波を遅らせる遅延回路があり,これによって入力信号波の最初の部分もよく観測することができる.さらに正確な振幅発振回路を備えていて,入力信号の大きさをブラウン管面の目盛測定できる校正回路も備えている.このように,ブラウン管オシログラフに比べて便利な点が多く,最近ではほとんどシンクロスコープが利用されている.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シンクロスコープ」の意味・わかりやすい解説

シンクロスコープ
synchroscope

オシロスコープ (→オシログラフ ) の1種。入力信号が加えられると同時にトリガ掃引を行うことで,時間軸が計測している波形と同期するオシロスコープのこと。電子計測分野で,従来のオシロスコープに代り広く使用され,特に瞬時現象過渡現象の測定に適している。

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百科事典マイペディア 「シンクロスコープ」の意味・わかりやすい解説

シンクロスコープ

高性能オシロスコープの一つ。トリガー回路を利用し,時間軸の始動が,観測したい現象に自動的に同期する特長をもつ。高い周波数の波形観測ができ,振幅と時間の精密な目盛を備え,パルス波の測定に欠くことができない装置。

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改訂新版 世界大百科事典 「シンクロスコープ」の意味・わかりやすい解説

シンクロスコープ
synchroscope

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シンクロスコープ」の意味・わかりやすい解説

シンクロスコープ
しんくろすこーぷ

オシロスコープ

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「シンクロスコープ」の解説

シンクロスコープ

同期信号を波形表示して観察するための測定器のこと。

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世界大百科事典(旧版)内のシンクロスコープの言及

【オシロスコープ】より

…トリガーパルスは外部(EXT),内部(INT)および電源(LINE)よりとることができる。入力信号の立上り部分よりトリガーパルスを取り,遅延回路を併用して,現象を観測するものをシンクロスコープsynchroscopeと呼んでいたが,トリガー機能の充実とともに,とくに区別せず,すべてオシロスコープと呼ぶのがふつうである。図2のZ軸回路は時間軸の掃引の間,すなわちビームが左から右へ移動する間だけ,ビームを発射するよう矩形波電圧を制御グリッドGに加えるための回路である。…

※「シンクロスコープ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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