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シーガル シーガルSegal, George

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シーガル
Segal, George

[生]1924.11.26. ニューヨーク
[没]2000.6.11. ニュージャージー,サウスブランズウィック
アメリカの彫刻家。ラトガース大学,ニューヨーク大学に学ぶ。初め表現主義的な油絵を描き,1958年頃より石膏による等身大の人体像を制作した。ポップ・アートの作家とされ,ベッド,食堂,バスなどでの人間の日常的な姿態を石膏像と実際の物体との組合せで構成する作品で知られる。石膏像は一般の雌型に鋳込む方法によらず,包帯を直接人体に巻きつけて石膏を塗り,固まったところではずしてそれを作品とする方法を用いた。主要作品『ベッドの2人』 (1965) 。

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百科事典マイペディアの解説

シーガル

米国の彫刻家。ニューヨーク生れ。抽象表現主義の影響を受け絵画から出発したが,1958年に等身大彫刻を手掛け,1961年には初めて石膏を用いて人体から直接型取りする方法で作品を制作する。

シーガル

アメリカの作家,文学者。ハーバード大学を卒業,比較文学で学位取得。大学で教えるかたわら1967年,ビートルズの映画《イエロー・サブマリン》の脚本を執筆,ハーバード大学の男性学生とラドクリフ女子大学の学生の悲恋を描いた,1970年の小説《ある愛の詩》(原題《ラブストーリー》)が全米の大ベストセラーとなり,33ヵ国で翻訳出版され,映画化作品も世界的な大ヒットを記録した。

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世界大百科事典 第2版の解説

シーガル【George Segal】

1924‐ 
アメリカの造形作家。ニューヨーク生れ。ニューヨーク大学ラトガーズ大学を出て,1956年表現主義風の油絵で初個展を開く。当時彼の住むニュージャージー州ノース・ブランズウィックに,カプロー,G.ブレクトら,後のハプニングの代表的作家が集まる。58年以後,セッコウによる等身大の人間像を試みるが,やがて人体からじかに型取りし内部に空洞を抱いたままの,凍結されたような群像をとおして,日常の光景を虚無的に儀式化する制作をつづけている。

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大辞林 第三版の解説

シーガル【George Segal】

1924~2000) アメリカの彫刻家。人体から型をとった石膏像によって日常的な場面を構成し、静寂の中に現代人の孤独を浮きあがらせた作品を制作。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シーガル
しーがる
George Segal
(1924―2000)

アメリカの彫刻家。ニューヨークに生まれ、クーパー・ユニオン、ニューヨーク大学などで絵画を学ぶ。1953年アランカプローの知己を得て、のちのポップ・アート仲間によるハプニングに参加。61年には人体から直接石膏(せっこう)で型取りした作品を発表した。翌62年シドニー・ジャニス画廊で開かれた「ニューリアリスツ」展にアンディ・ウォーホルやロイ・リクテンスタインらとともに出品。ポップ・アートの美術家には、彫刻家とよぶより造型作家、立体作家とよぶほうがふさわしい手法をとる者も多いが、シーガルはその代表格であり、妻や友人の身体から直接白い石膏像を抜け殻のように取り出して、街頭や室内の環境的装置のなかに配置する。映画館の切符売り場、ネオンサイン、エレベーター、食堂などの都市の荒涼とした人工的光景が正確に再現され、その内部に置かれた等身大の石膏像が暗い背景に白い切り抜き絵のように際だって映る。都市の群像を型取った白い立体像はどこか神秘的な表情をもち、孤独な寂寥(せきりょう)感を漂わせる。71年からは、それまでのように石膏の包帯の外側を型取るのではなく、包帯の内側に石膏を流し込む手法によって、表情や衣類のしわなどがさらにリアルに表現されるようになった。ポップ・アーティストではあるが、その環境彫刻は、都市の孤独を好んで描いたエドワード・ホッパーなどのアメリカン・シーン絵画に通じるものがある。97年(平成9)日本の世界文化賞・彫刻部門を受賞。父から譲り受けたニュー・ジャージー州の養鶏場をアトリエとして制作を続けていたが、2000年75歳で死去。[石崎浩一郎]
『西武美術館ほか編『ジョージ・シーガル展 静止するアメリカン・シーン』(1982・現代彫刻センター) ▽フィリス・タックマン著、酒井忠康・水沢勉訳『ジョージ・シーガル』(1990・美術出版社) ▽菅原猛著『現代美術への招待』(1991・新評論) ▽『現代美術 シーガル』(1993・講談社) ▽セゾン美術館ほか編『ジョージ・シーガル展カタログ』(1996・セゾン美術館) ▽Sam Hunter, Don Hawthorne George Segal(1984, Rizzoli, New York) ▽Sam Hunter George Segal(1989, Rizzoli, New York)』

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