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ジャジーラ al-Jazīrah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジャジーラ
al-Jazīrah

イラク北部の地方名。ジャジーラとは「島」の意。ユーフラテス川とチグリス川上流域にはさまれた,標高 240~460mの波状高原。古代ではイラク,シリア,イラン,アナトリアアルメニアを結ぶ通路として重要な位置を占めていた。大半は砂漠であるが,春さきには牧草が生えるため,遊牧民の季節的な放牧地として利用される。

ジャジーラ
al-Jazīrah

別称ゲジラ Gezira。スーダン中央東部,首都ハルツーム南方の,ホワイトナイル川ブルーナイル川との間の三角形の低地帯。アラビア語で「島」を意味する。標高 400m。 1925年に始ったブルーナイル川のサンナール・ダムとルサイリス・ダムから灌漑するジャジーラ (ゲジラ) 計画は,マナーキル拡張計画も含めてこの地方の 8100km2を農地化した。キビや飼料作物も栽培されるが,特に長繊維の綿花が主要産物で,経済的基盤となっている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ジャジーラ【al‐Jazīra】

ティグリス川とユーフラテス川に囲まれたイラクの北西部とシリアの北東部を含むステップ地帯。水と鉱物資源に富み,イスラム以前からアラブ遊牧民が同地に移住していた。641年,イヤード・ブン・ガヌムの征服以来,ウマイヤ朝,続いてアッバース朝,ブワイフ朝セルジューク朝が当地域の完全支配に努めたが,住民は反服常なく,ハムダーン朝マルワーン朝ウカイル朝などの土着王朝の成立を許した。穀物・米・オリーブなどの各種農産物,馬・羊,鉄・ナイフ・矢・鎖・セッケンなどの手工業製品を多く生産した。

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世界大百科事典内のジャジーラの言及

【スーダン】より

…ここでも年間降雨量は200mmを割る。両ナイル川とアトバラ川に囲まれたジャジーラal‐Jazīra,ブターナ両地域は灌漑がいきとどいたスーダン経済の中核である綿生産地域であり,最も人口が密集する地域である。白ナイル川の西側のコルドファンKurdfān,その奥の西部国境沿いのダルフールDārfūrの両地方は完全な砂地の荒野で,それぞれヌーバ山脈,マッラMarra山脈を抱き,丘陵・山岳地帯が多い。…

【メソポタミア】より


[地域と風土]
 メソポタミアは,本来的にはバグダード以北の両河流域地方(ほぼアッシリアに対応)を指し,以南を示すバビロニアと対立的に用いられたようである。アラブは狭義のメソポタミアをジャジーラal‐Jazīraと呼んだ。のちにはメソポタミアはザーグロス山脈以西,アラビア台地以東,トロス(タウルス)山脈よりペルシア湾岸に至るまでの両河流域を指すようになった。…

【メソポタミア】より


[地域と風土]
 メソポタミアは,本来的にはバグダード以北の両河流域地方(ほぼアッシリアに対応)を指し,以南を示すバビロニアと対立的に用いられたようである。アラブは狭義のメソポタミアをジャジーラal‐Jazīraと呼んだ。のちにはメソポタミアはザーグロス山脈以西,アラビア台地以東,トロス(タウルス)山脈よりペルシア湾岸に至るまでの両河流域を指すようになった。…

※「ジャジーラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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