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ジュバイル Jubayl

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジュバイル
Jubayl

古代のフェニキアの都市ビブロスであり,旧約聖書中のゲバルレバノン西部,ベイルート県の港で,おそらく現在まで居住が続けられている世界最古の町。エジプト産パピルスはギリシア語でビュブロスとも呼ばれたが,これはビブロスからエーゲ海地方に輸出されていたことによる。聖書の英語名バイブルなどもこれに由来している。ベイルートの北北東 27kmに位置し,現在は人口数千の小さな漁港にすぎない。現在の名称ジュバイルは,聖書のゲバルからきたものである。前 8000年頃の新石器時代の遺跡から,フェニキア時代を経て,十字軍の城塞まで各時代の遺跡が残っており,なかでもフェニキア時代の遺物は,前 10世紀頃の碑文や文書を含めて最もすぐれたものとされている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ジュバイル【al‐Jubayl】

サウジアラビア東部のペルシア湾岸の港町。古くはアイナイン‘Aynaynの名で知られた。アラビア半島内陸部への入口の港として重要な位置を占めたが,とくに,サウジアラビアとアメリカの石油会社アラムコ(ARAMCO)の提携協力が成立(1933)後,その技術団が最初の本拠をおいた。今日は,西部の紅海岸の港町ヤンボーとともに重点工業地帯に指定され,石油化学・製鉄・圧延工場,メタノール,肥料など輸出向け生産のプロジェクトを進めている。

ジュバイル【Jubayl】

地中海岸にあるレバノンの港町。人口2000余。トリポリの南,ベイルートの北40km足らずの所に位置する。古代にはビュブロスとして知られ,フェニキア時代,ならびにギリシア・ローマ時代の町の跡が発掘されている。11世紀の旅行家ナーシル・ホスローは,三角形の城壁に囲まれ,ナツメヤシにおおわれた町の姿を伝えている。十字軍時代は双方の攻防の的となり,城塞には十字軍とムスリム軍の双方が利用・改修した跡が残っている。

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世界大百科事典内のジュバイルの言及

【ビュブロス】より

…レバノン西部,ベイルートの北約27kmにある古代都市遺跡。現在名はジュバイル。旧約聖書ではゲバルGebal,古代エジプト史料ではクブナ,アッシリア史料ではグブラと呼ばれた。…

※「ジュバイル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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