ジュリア クリステヴァ(英語表記)Julia Kristeva

現代外国人名録2016 「ジュリア クリステヴァ」の解説

ジュリア クリステヴァ
Julia Kristeva

職業・肩書
哲学者,精神分析家,作家 元パリ第7大学教授

国籍
フランス

生年月日
1941年6月24日

出生地
ブルガリア・Silven

専門
記号論

学歴
ソフィア大学,パリ第7大学

経歴
ユダヤ系。1966年以後フランス在住。’60年代末から盛んになった記号学的文学理論を研究。国立科学研究センター、パリ第7大学(’73〜99年)などで研究・講義活動を続けるかたわら、精神分析医としても患者治療にあたる。夫のフィリップソレルスとともに前衛的思想雑誌「テル・ケル」の主要メンバーとしても活躍。著書に「記号の解体学―セメイオチケ」(’69年)、「ことば、この未知なるもの」(’69年)、「テクストとしての小説」(’70年)、「中国の女たち」(’74年)、「詩的言語革命」(’74年)、「記号の横断」(’75年)、「ポリローグ」(’77年)、「狂気の真実」(’79年)、「恐怖権力」(’80年)、「愛の歴史=物語」(’83年)、「初めに愛があった」(’85年)、「黒い太陽」(’87年)、「外国人」(’88年)、「サムライたち」(’92年)、「彼方をめざして」(’94年)、「プルースト―感じられる時」、「メラニー・クライン―苦痛と創造性の母親殺し」など。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 「ジュリア クリステヴァ」の解説

ジュリア クリステヴァ
Julia Cristeva


1941 -
フランスの記号論学者,分析医。
パリ大学教授。
ブルガリア生まれ。
1966年よりフランスに移る。’73年以来パリ大学で文学テキストの昇華作用を主題とする講義をもち、分析医として医療にも携わる。フロイトの自我形成論を修正しつつ、主客未分の欲動世界にある幼児が言語能力を備えた自己同一的な主体として生成する仕組みを研究。言語学、精神分析学、記号論などの新しい成果を文学研究に応用する。前衛誌「テル・ケル」に参加。主な著書に「セメイオテケ記号の解体学」(’83年)、「セメイオテケ2記号の生成論」(’84年)など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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