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ジョセル Zoser; Tosorthros

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジョセル
Zoser; Tosorthros

古代エジプト第3王朝 (前 2686頃~13頃) 2代目の王。ギリシア名トソルトロス。富と権力をもった支配者で,建築家で,博学な宰相のイムホテプの助力を得て強力な王国を築いた。メンフィスを拠点とした最初の王であり,墳墓,寺院を建造,文化的黄金時代を築いた。特にメンフィス郊外のサッカラにあるイムホテプの設計になる王の階段式ピラミッドは最初のピラミッドとして,また最初の巨大建造物として知られる。エジプト国立博物館所蔵のセルダブで発見された王の倚坐像は有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジョセル
じょせる
Djoser

生没年不詳。古代エジプト第3王朝の2代目の王(前2650ころ在位)。初代の王とみる学者もある。在位は29年間とみられる。この王の時代に王権が確立し、国力が充実し、文化が著しく高まった。エジプト最初のピラミッド建造はこの条件のなかで実現した。この発展の時代をもたらした直接の功労者は王の天才宰相イムホテプImhotepである。イムホテプは、太陽信仰の本山であるヘリオポリスの上級祭司であったときに、ジョセル王に登用されて宰相となった。諸学に通じたイムホテプはその独創的な設計と指揮によって、階段ピラミッドおよびそれに付属する地下と地上の建造物を完成した。ピラミッドは王にとって天に昇る階段であり、この階段ピラミッドの出現は、王がヘリオポリスの太陽信仰を王家の公式信仰として採用したことを示している。王はまた、ナイルの渇水によってエジプトが飢饉(ききん)に襲われた際、アスワンで水の神クヌムのために祭事を営み、危機を乗り越えた。[酒井傳六]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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