ジョージ2世(読み)ジョージにせい(その他表記)George II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジョージ2世」の意味・わかりやすい解説

ジョージ2世
ジョージにせい
George II

[生]1683.11.10. ハノーバー,ヘレンハウゼン宮
[没]1760.10.25. ロンドン
ハノーバー朝第2代のイギリス王 (在位 1727~60) 。ジョージ1世の子。父の即位とともにイギリス皇太子となる (14) 。皇太子時代,父王と不和であった。 1727年父を継いで即位。王妃カロラインのとりなしもあって,R.ウォルポールを引続き重用した。オーストリア継承戦争に際しては,43年みずからイギリス=ハノーバー連合軍を率いてフランス軍を破った。治世の後半には H.ペラムとその兄のニューカッスル (公)首相として政権を担当したが,56年七年戦争が勃発すると,ピット (大)を嫌いながらも,国務相として登用し,国政をゆだねた。皇太子フレデリック・ルイスとは彼の死にいたるまで不和が続いた。

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改訂新版 世界大百科事典 「ジョージ2世」の意味・わかりやすい解説

ジョージ[2世]
George Ⅱ
生没年:1683-1760

イギリス王。在位1727-60年。ハノーバー朝第2代の王。王の治世にイギリスはオーストリア継承戦争と七年戦争に参戦し,とくにフランスとの商業覇権や植民地をめぐる戦いを有利に進めて,国の富と力を大いに増強したが,それは先王の治世以来引き続き政権を担当したウォルポール首相や後継のペラム,ニューカスル公,あるいは大ピットらの国政指導の成果であった。王自身は凡庸で,その治世に王権はいっそう縮小した。
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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ジョージ2世」の解説

ジョージ2世(ジョージにせい)
George Ⅱ

1683~1760(在位1727~60)

イギリス王。ジョージ1世の子。オーストリア継承戦争にみずからイギリス‐ハノーヴァー連合軍を率いて出兵,フランス軍を破ったが,内政ウォルポールピット(大)に委ねた。

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367日誕生日大事典 「ジョージ2世」の解説

ジョージ2世

生年月日:1683年11月10日
イギリス,ハノーバー朝第2代国王(在位1727〜60)
1760年没

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世界大百科事典(旧版)内のジョージ2世の言及

【ゲッティンゲン大学】より

…ドイツのゲッティンゲンにある大学。ハノーファー選帝侯のゲオルク・アウグスト(のちのイギリス王ジョージ2世)がミュンヒハウゼンGerlach Adolf Freiherr von Münchhausen(1688‐1770)の計画にもとづいて1737年に開設した。正式名称はゲオルク・アウグスト大学Georg‐August‐Universität。…

【ハノーバー朝】より

…イギリスの王朝。1714年,スチュアート朝最後のアン女王が没すると,1701年にジェームズ2世やその子孫の復位を阻止する目的でつくられた王位継承法の規定により,新教徒であるハノーファー選帝侯の長子ゲオルク(ジョージ)がイギリス王位を継承,ジョージ1世として開いたのがハノーバー朝である。この王朝は,その後名称を変えながら現在まで継続している。…

※「ジョージ2世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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