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ジルソン Gilson, Étienne

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジルソン
Gilson, Étienne

[生]1884.6.13. パリ
[没]1978.9.19. グラバン
フランスの哲学者哲学史家。 1921年からソルボンヌで中世哲学を講じ,29年カナダのトロント大学中世研究所を創立。 32~50年コレージュ・ド・フランス教授。デカルトが中世哲学に負った部分を解明することから始めて,中世哲学の独自性とその価値を力説。ルネサンスは 12世紀に始るとして,19世紀的中世観の訂正に力があったほか,哲学史の客観的方法でも影響を及ぼした。ネオトミズムの代表者の一人であり,トマスの体系に立脚し,美学的考察を行なってこれを補完しようとした。主著"Index scolastico-cartésien" (1913) ,『中世哲学史』 La philosophie au moyen âge (22) ,『中世哲学の精神』L'esprit de la philosophie médiévale (32,44) ,"L'être et l'essence" (48) ,"Peinture et réalité" (58) ,"Introduction aux arts du beau" (63) ,"Matière et forme" (64) 。

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デジタル大辞泉の解説

ジルソン(Étienne Gilson)

[1884~1978]フランスの哲学者。中世哲学の価値を再評価し、中世暗黒時代観を訂正した。ネオ‐トミスム思想家としても知られる。著「中世哲学の精神」「絵画と現実」など。

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百科事典マイペディアの解説

ジルソン

フランスの哲学者,神学者。中世哲学史の第一人者。中世哲学の価値と,近代哲学に対するその影響を積極的に評価し,中世暗黒史観を訂正する。神学者としては新トマス主義を代表する。

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ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)の解説

ジルソン

ベルギーの作曲家。音楽理論と初歩的な和声を除き、ほぼ独学で作曲を始めた。1889年にブリュッセル王立音楽院にて《カンタータ シナイ山》によりローマ賞を受賞した。ブリュッセル王立音楽院やアントワープ王 ...続き

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世界大百科事典 第2版の解説

ジルソン【Étienne Henri Gilson】

1884‐1978
フランスの中世哲学史家,哲学者。パリで生まれ,デカルト哲学の中世思想的背景の研究で学界に登場,その後,中世哲学の本格的研究に専念,《中世哲学の精神》(1932)で世界的名声を博す。ストラスブール,パリ両大学で教えて後,1929年カナダのトロント大学に中世研究所を創設。とくにトマス形而上学における〈存在(エッセ)〉に関する独創的解釈と〈キリスト教的哲学〉をめぐる論争を通じて,思想家としての評価も高い。

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大辞林 第三版の解説

ジルソン【Étienne Henri Gilson】

1884~1978) フランスの哲学者・哲学史家。中世哲学の近代に対してもつ意義を評価し、中世暗黒時代観を訂正。ネオ-トミスムの思想家としても有名。著「中世の哲学」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジルソン
じるそん
tienne Gilson
(1884―1978)

フランスの哲学者、中世思想史家。パリに生まれ、パリ大学に学ぶ。1913年、画期的なデカルト研究(『デカルトにおける自由』『スコラ‐デカルト索引』)で文学博士となる。リール、ストラスブール、パリの各大学を経て、コレージュ・ド・フランス教授を務める。1945年アカデミー・フランセーズ会員。その間、アウグスティヌス、ボナベントゥラ、トマス・アクィナス、ドゥンス・スコトゥス、デカルトなどの哲学研究書を次々に刊行した。それは『中世の哲学』(1922)や『中世哲学の精神』(1932)が説くように、従来の誤った中世暗黒史観によって無視されてきた中世哲学のもつ意義を発掘し、近代に対する影響を示そうとしたものである。晩年には、哲学史的叙述のなかにも、新トマス派としての哲学的立場がしだいに強く現れていた。トロント大学(カナダ)の中世研究所の設立(1929)をはじめとして、20世紀前半の中世哲学研究の振興に指導的役割を果たした。[香川知晶]
『服部英次郎訳『中世哲学の精神』上下(1974、1975・筑摩書房) ▽渡辺秀訳『中世哲学史』(1949・エンデルレ書店) ▽・ジルソン著、峠尚武訳『中世における理性と啓示』(1987・行路社)』

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