ジーン(読み)じーん(その他表記)jean

翻訳|jean

精選版 日本国語大辞典 「ジーン」の意味・読み・例文・類語

ジーン

  1. 〘 名詞 〙ジーンズ
    1. [初出の実例]「ジーンのズボンの裾を捲き上げ」(出典:枯芝(1956)〈永井龍男〉B)

ジーン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] gene ) 遺伝子のこと。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジーン」の意味・わかりやすい解説

ジーン
じーん
jean

日本では、複数のジーンズjeansとよぶことが多い。経緯(たてよこ)に20~40(綿)番手の細い糸を使い、2分の1の経綾(たてあや)に織り、綾目(あやめ)を左綾にした細綾(ほそあや)織物。素材にはもと木綿が多く使われていたが、最近では合繊スフ、綿との混紡などもよく使われており、用途からみて実用的でよく洗濯に耐えるものが望まれる。スポーツウエア、作業服、衛生白衣、裏地、ポケット地、家具カバーなど、広い用途をもっている。

 なおブルー・ジーンというのは、青染めにした無地のジーンではなく、藍(あい)染め(現在では、化学染料によるものが普通となっているが)にした経糸、漂白した緯糸によるデニムdenimであり、もともとアメリカの作業服であったが、じょうぶで耐久性のあることから、現在では世界的に、若者たちの遊び着、日常着となっている。日本では、この生地で仕立てられたズボンを、ジーパンともいう。青に限らずさまざまな色彩のものがある。

[角山幸洋]

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