スカッシュ(英語表記)squash rackests

  • squash

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コートの壁面を利用して行なう,テニスに似た球技。 19世紀中頃イギリスのハロー・スクールで考案されたといわれる。ラケッツと呼ばれる球技から派生したもので,1920年代に盛んに行なわれた。 1967年に国際スカッシュラケッツ連盟 ISRFが発足,1992年世界スカッシュ連盟 WSFに改称した。競技では,丸い枠にガットを張った打撃面と細長い柄をもつスカッシュラケットを使い,弾力の少ない小さなゴムボールを2人 (シングルス) または4人 (ダブルス) で打ち合う。ネットはなく,四方を壁で囲まれた室内コートで行なわれ,床面あるいは壁面からはね返ってくるボールを打ち返して得点を競う。ルール,用具,コートの規格などは国によって異なる。

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デジタル大辞泉の解説

柑橘(かんきつ)類などの果汁に砂糖を加えソーダ水で割った冷たい飲み物。「レモンスカッシュ
周囲を壁で囲まれたコートの中で硬質のボールをラケットで壁に向かって打ち合う室内競技。シングルスとダブルスとがある。19世紀、英国で考案された。

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世界大百科事典 第2版の解説

正式にはスカッシュ・ラケットsquash racketという。2人のプレーヤーがボールをラケットで打ちあうスポーツ。四角い箱のような室内のコートで,床だけでなく,四面の壁も使って行うところに特色がある。先攻のプレーヤーは,ボールを前面の壁(フロントウォール)に向かってサーブをする。守るプレーヤーは,壁からはね返ってくるボールが床に2度バウンドする前にフロントウォールに打ち返さなければならない。このとき,サイドウォールやバックウォールをクッションとして打ち返してもよい。
果汁に砂糖炭酸水を加えてつくるソフトドリンク。レモンオレンジなど果汁の多いかんきつ類を材料とすることが多い。ふつうスカッシュは炭酸水を加えたものをいうが,水を加えたものでもスカッシュと呼んだり,炭酸水を加えてもエードと称することもあり,これといった決りがあるわけではない。エード【伊藤 多喜男】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

テニスと、四方を壁で囲まれたコートで行うウォール(アイリッシュ)ハンドボールを組み合わせたスポーツで、スカッシュ・ラケッツsquash racquetsとスカッシュ・テニスsquash tennisとがあるが、単にスカッシュといえば前者をさす。年代的には、18世紀にイギリスの刑務所内でコートテニス(ローンテニスの前身)の愛好者たちが考案したといわれているラケッツracquetsが、19世紀になってからイギリスの学校に普及し、ラケッツからスカッシュ・ラケッツが生まれ、これがアメリカに渡ってスカッシュ・テニスを生み、1950年代になって同じアメリカでラケットボールracquetballが考案された。これらのスポーツは、コートの大きさ、ボールの大きさ、重さなどに違いはあるが、テニスのように中央にネットはなく、壁に囲まれたコートで、壁に対してボールを打ち合うという点で共通している。なお、スカッシュとは押しつぶされるという意味で、ゴムの中空ボールが壁に強く当たるときに押しつぶされるような音がすることから、これがそのまま競技の名称になった。

 スカッシュ・ラケッツは1850年ごろイギリスのハロー校の学生たちがラケッツのコート不足を不満として考案したものなので、コートの大きさも、ラケッツの60フィート(18.29メートル)×30フィート(9.14メートル)から、32フィート(9.80メートル)×21フィート(約6.40メートル)と狭くなっている。ラケットはバドミントンのそれとほぼ同じ大きさで、ボールの大きさは直径4.45センチメートル、重さは28.35グラム。コートは四方と天井が壁で、互いにボールを壁に打ち合うが、シングルスとダブルスがある。1ゲームは15ポイントで、イギリスの規則はサーバーだけが得点するが、アメリカの規則ではレシーバーも得点できる。スカッシュ・テニスはスカッシュ・ラケッツと同じコートで、ローンテニスとほぼ同じラケットとボールを使用して行うが、現在はニューヨークなどの限られた地域でのみ行われている。

 ラケットボールは、フォーウォール(四面が壁)のハンドボールコートをそのまま使い、コート、ボールともスカッシュ・ラケットよりすこし大きい。1ゲームは21点先取で決まり、サーバーのみが得点する。近年アメリカで急激に競技人口が増加しており、日本でも行われるようになった。

[大谷要三]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (squash)
① 果物のしぼり汁に砂糖を加えソーダ水を注いだ飲物。
② ラケットを使用する室内球技の一つ。縦九・七五メートル、横六・四〇メートル、正面の高さ四・五七メートル、背面二・一五メートルの壁の中で、二人のプレーヤーが交互にボールを壁に打ち合う。二人一組同士で行なうダブルスもある。一九世紀、英国で考案された。

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世界大百科事典内のスカッシュの言及

【スカッシュ】より

…果汁に砂糖と炭酸水を加えてつくるソフトドリンク。レモン,オレンジなど果汁の多いかんきつ類を材料とすることが多い。ふつうスカッシュは炭酸水を加えたものをいうが,水を加えたものでもスカッシュと呼んだり,炭酸水を加えてもエードと称することもあり,これといった決りがあるわけではない。エード【伊藤 多喜男】…

※「スカッシュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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