二酸化炭素(炭酸ガス)を溶解した水。プレーンソーダ、ソーダ水ともいうが、一般には甘味やフルーツの風味をつけたものをソーダ水ということが多い。以前は、兵庫県の平野(ひらの)、有馬(ありま)、宝塚(たからづか)で、自然に湧出(ゆうしゅつ)する鉱泉などが利用されていた。現在は、ほとんどのものが飲用水に二酸化炭素を溶解して耐圧性の容器に詰めたものである。硫酸キニーネなどで苦味をつけたものはトニックウォーターtonic waterという。各種のソフトドリンク、ハイボール(ウイスキーのプレーンソーダ割り)、カクテル、パンチなどに配合材料として使用されることが多い。
[河野友美・山口米子]
…炭酸ガスを含む発泡性飲料水。香味料を加えぬ無味のものを炭酸水,プレーンソーダなどと呼び,明治以降天然鉱泉水も出回っていたが,現在では精製した水に無機塩類を加え,炭酸ガスを圧入してつくるものがほとんどで,瓶詰,タンク詰として市販されている。ウィスキーなどを希釈するのに用いるほか,シロップなどを加えて甘味の炭酸飲料とし,それにアイスクリームを浮かせてクリームソーダをつくったりする。…
※「炭酸水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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