八角茴香(パーチヤオホイシャン)、ダイウイキョウ、八角(はっかく)ともいう。中国特有の香辛料。中国江西省、ベトナム北部に産するダイウイキョウの熟した果実を乾燥させたもので、堅い茶色の星形をしているところから名づけられたもの。ダイウイキョウの木は6年目から実をつけ始め、以後100年以上も実がなるといわれている。
アニスに似た甘草(かんぞう)的香味をもち、主成分もアニスと同じアネトールであるが、植物学的にはまったく異なる種類であり、スターアニスのほうがいくらかとげとげしさの残る香りがする。中国料理にはなくてはならない香辛料で、煮込み料理のほか、食後のデザート、たとえば杏仁豆腐(シンレントウフ)などには欠かせないものである。
[齋藤 浩]
…山取りしたものが仏事用に売られているため,最近になって絶滅した産地が多い。トウシキミI.verum Hook.f.(八角茴香(ういきよう)または大茴香)の果実は香辛料として有名で,欧米ではスター・アニスstar‐aniseとして珍重されたが,よく似ているシキミとしばしば混同された。シキミは全木有毒で,果実はとくに毒性が強く,甘いが食べると死亡することすらある。…
…また枝葉や果実を蒸留して揮発性のダイウイキョウ油を採る。成分はプロトカテク酸,アネトールなどで,ウイキョウやアニスに似た風味と苦みとがあり,このため果形と香りをあわせてハッカクウイキョウ(八角茴香)とかスターアニスの別名ができた。東洋独特の香味料で,ヨーロッパ人は使わない。…
※「スターアニス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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