出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
1-methoxy-4-(1-propenyl)benzene.C10H12O(148).精油成分の一つで,ういきょう油や,だいういきょう油などに含まれる.アニス様の香気をもち,甘味を有する.融点21~23 ℃,沸点232~236 ℃.0.988.1.559.水に難溶.リキュール酒,化粧品,練り歯磨き,アニスアルデヒドの製造などに用いられる.[CAS 104-46-1]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
アネトール
分子式 C10H12O
分子量 148.2
融点 22.5℃
沸点 235℃
比重 0.99
屈折率 (N)1.56145
引火点 92℃
アニス特有の香味を有する無色の液体。化学的にはp(パラ)-プロペニルフェニルメチルエーテルとよぶ。冷時固化する。スターアニス油(大茴香油(だいういきょうゆ))中に多く存在し、この精油を冷却して結晶を分離するか、分留により製造する。また、アニスアルデヒドと臭化エチルマグネシウムとを反応させ、生成物を脱水させて合成する。食品、菓子の香味づけとして多量に用いられる。
香辛料の成分として、とくにアニス特有の甘い香りはこの成分による。せっけん香料、口腔(こうくう)剤、リキュールにも使用する。
[佐藤菊正・河野友美]
…【星川 清親】
[薬用]
果実もウイキョウという。精油を含み,その主成分はアネトールanetholeで,その他種々のモノテルペンからなる。そのほかに脂肪油を含む。…
…【星川 清親】
[薬用]
果実もウイキョウという。精油を含み,その主成分はアネトールanetholeで,その他種々のモノテルペンからなる。そのほかに脂肪油を含む。…
※「アネトール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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