ステンド・グラス(英語表記)stained glass

翻訳|stained glass

世界大百科事典 第2版の解説

多彩色のガラスを種々の大きさに切り,それらを鉛の枠にはめ込み溶接したもの。絵ガラスともいう。鉛の枠が図柄の黒い輪郭線になり,装飾や宗教的主題が表現される。いわゆる窓枠にはめられたステンド・グラスの歴史は古く,その手法は,古くからガラスが製作されていた地中海沿岸のオリエント地方からきたものと推測されている。また,ポンペイ,ヘラクラネウム,アレジアストラスブールトリールなどで発掘された断片により,ヨーロッパでも1世紀以来ステンド・グラスが使用されていたことが知られている。

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世界大百科事典内のステンド・グラスの言及

【光】より

… これに対し中世美術においては,光はきわめて重要な要素ではあるものの,そのあり方は古代および近世と著しく異なる。中世美術の中枢を占める教会堂建築では,古代に比べて内部空間が格段の重要性を得たのに伴い,金地とガラス片の輝かしいモザイク,戸外の白色光を色とりどりの光に変えるステンド・グラスが,聖性を象徴する超現実的な光でこれを満たすようになった。一方,中世絵画には,古代と近世の写実的光を基準にすれば,光は存在せず色彩あるのみということになるが,中世には独自の光があることに注目しなければならない。…

※「ステンド・グラス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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