クレルモン・フェラン(読み)クレルモンフェラン

百科事典マイペディアの解説

クレルモン・フェラン

フランス中南部,オーベルニュ地方,ピュイ・ド・ドーム県の県都。ローマ時代以来のクレルモンと隣接のモンフェランが1630年に合併して現名。ゴシック式大聖堂,大学(1810年創立)がある。1095年のクレルモン公会議では十字軍遠征が決定された。タイヤ製造の中心地でミシュランの本社がある。機械・食品工業も盛ん。パスカルの生地。パリから地中海沿岸に至る高速道路上で,同市の南方約180kmのミヨーに2004年高架橋(全長2460m。高さ343mは世界1位)が完成,渋滞が改善された。13万6181人,都市圏人口25万人以上(1990)。
→関連項目オーベルニュ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クレルモン・フェラン
くれるもんふぇらん
Clermont-Ferrand

フランス中部、ピュイ・ド・ドーム県の県都。リヨンの西179キロメートルに位置する。人口13万7140(1999)。オーベルニュ地方最大の都市で、16世紀以来その経済、文化の中心地であるとともに、現在はフランスの主たる工業都市の一つ。ゴム製品(とくにタイヤ)、果物の缶詰や瓶詰、革製品、麻、履き物、化学製品、電気製品、薬などが生産される。マッシフ・サントラル(中央群山)のもたらす水力電気が工業化に刺激を与えた。あらゆる方向に鉄道と道路網が発達し、空港もある。フランス中部、とくに夏には美しいオーベルニュ地方への主要な観光起点となっている。近郊には、ピュイ・ド・ドーム山、保養地ロワイアやシャテル・ギオン、古いリオムの町など、種々の見どころがある。町の中にも大学や多くの記念碑、ゴシック様式のノートル・ダム大聖堂、ロマネスク様式の教会などがある。哲学者パスカルの生地。また、タイヤ製造と旅行案内書の発行で有名な会社ミシュランの本拠地である。3、4世紀ごろから司教座の所在地で、多くの宗教会議が開かれ、とくに第1回十字軍を結成した1095年のクレルモン公会議が知られる。[大嶽幸彦]

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