ストックトン(読み)すとっくとん(英語表記)Frank Richard Stockton

デジタル大辞泉 「ストックトン」の意味・読み・例文・類語

ストックトン(Stockton)

米国カリフォルニア州中部の都市サンフランシスコの東約100キロメートルに位置する。サンホアキン川に面する内陸港があり、農産物積出港として発展。食品加工業が盛ん。

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改訂新版 世界大百科事典 「ストックトン」の意味・わかりやすい解説

ストックトン
Stockton

アメリカ合衆国カリフォルニア州中部の商工業都市。人口28万6926(2005)。太平洋(サンフランシスコ湾)から120km余り隔たった内陸貿易港で,肥沃な農業地帯に位置するため農畜産物がおもに積み出される。缶詰,ブドウ酒,食品加工,農業機械,木製品などの工業があり,周辺部ではブドウ,アスパラガス,酪製品などの生産が盛ん。1847年にトゥーリーバーグとして建設され,後に合衆国海軍のR.ストックトン提督にちなんで改名。ゴールドラッシュ時に補給基地として栄え,鉄道の開通,セントラルバレーの農業の発達に伴って発展した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ストックトン」の意味・わかりやすい解説

ストックトン
Stockton, Robert Field

[生]1795.8.20. ニュージャージー,プリンストン
[没]1866.10.7. ニュージャージー,プリンストン
アメリカ軍人,提督。独立宣言に署名した R.ストックトンの孫。 1811年に海軍士官に任官し,アメリカ=イギリス戦争 (1812) では地中海で戦った。 21年にアメリカ植民協会の依頼でアフリカに行き,今日のリベリア共和国となった土地を購入した。 44年に,彼が初めて設計した大砲の試射のとき,砲が爆発し,国務長官と海軍長官が死亡。 45年にテキサス共和国を合併するためにテキサスに行ったのち,太平洋艦隊司令官となり,アメリカ=メキシコ戦争 (46~48) が始ると,ロサンゼルスを中心とするカリフォルニア地方を占領し,アメリカのカリフォルニア州獲得の基礎をつくった。

ストックトン
Stockton

アメリカ合衆国,カリフォルニア州中央部にある都市。サンフランシスコの東 100kmに位置する。サクラメント川やサンホアキン川,その他の諸河川が合流する中央低地帯にある。地名はアメリカ=メキシコ戦争で有名な海軍指揮官 R.ストックトンに由来する。 19世紀中頃,ゴールド・ラッシュ時に物資補給地として集落が形成され,鉄道の開通により農産物の集散地として発展した。 1933年完成したサンホアキン川の運河によって大型船舶の航行が可能となり,太平洋岸の重要な河港として繁栄した。ワイン,農産加工業が主産業だが,農産物の大集散地,積出港としての設備も整っている。陸,海軍の施設,美術館やパシフィック大学などの文教施設,公園などがある。人口 29万1707(2010)。

ストックトン
Stockton, Francis Richard

[生]1834.4.5. アメリカ,ペンシルバニア,フィラデルフィア
[没]1902.4.20. アメリカ,ワシントンD.C.
アメリカの小説家。高校卒業後ジャーナリズムの世界に入り,児童読み物を書いていたが,ユーモア小説『ラダー・グレンジ』 Rudder Grange (1879) が好評を博し,以後次々とおとな向けの滑稽小説,冒険小説,ロマンスを発表した。また短編にもすぐれ,『女か虎か』 The Lady or the Tiger? (82,84年同名の短編集に収録) は有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ストックトン」の意味・わかりやすい解説

ストックトン(アメリカ合衆国)
すとっくとん
Stockton

アメリカ合衆国、カリフォルニア州中部、サン・ホアキン川に臨む都市。人口24万3771(2000)。カリフォルニア州唯一の内陸海港をもつ。サン・ホアキン谷で栽培される農産物の積出し基地であるとともに農産物加工、缶詰加工が盛んであり、農業機械、建築用材業も工業の中心をなす。1848年のゴールド・ラッシュを契機に、もっとも重要な物資供給地として発展してきた。教育・文化施設、レクリエーション施設も多く、広大な面積を誇る公園群がモダンで美しい印象を与える。パシフィック大学(1851創立)の所在地。

[作野和世]


ストックトン(Frank Richard Stockton)
すとっくとん
Frank Richard Stockton
(1834―1902)

アメリカの小説家。フィラデルフィアの旧家に生まれる。初め子供向け読み物作者として知られたが、屋形船「ラダー・グレンジ」に住む新婚夫婦と女中の暮らしをユーモラスに描いた『ラダー・グレンジ』(1879)の成功で小説に転じ、複雑で洗練されたユーモアに富む多数の作品を書いた。短編『淑女か猛虎(もうこ)か』(1882)は、ディレンマに対する解答を示さぬ結末で評判をとった。

[武田千枝子]

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世界大百科事典(旧版)内のストックトンの言及

【ダーリントン】より

…グレート・ノース道路に沿う交通要地で,産業革命までは亜麻・毛織物業の行われる地方市場町であった。1825年に17km東方のストックトンStocktonとの間で世界初の旅客列車が運行を開始してから鉄道交通の中心となり,その第1号機関車はバンク・トップ駅に展示されている。市内のセント・カスバット教会は12世紀の初期イングランド様式で知られ,また北郊のエークリフには軽工業団地を含むニュータウンが建設されている。…

※「ストックトン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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