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ストルイピンの農業改革 ストルイピンののうぎょうかいかくStolypinskaya agrarnaya reforma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ストルイピンの農業改革
ストルイピンののうぎょうかいかく
Stolypinskaya agrarnaya reforma

1906年ロシアの首相 P.A.ストルイピンが実施した農業改革。 1861年の農奴解放の際,耕作地は農民の私有にならず共同体の共有地という形で分与され,地主の利益に主眼がおかれたため,その時の改革はきわめて不徹底であった。以後,農民は過重な負担と土地不足に悩まされてきたが,20世紀に入ると各地で一揆が頻発して重大な政治問題となり,第1革命期には農民が地主所有地の強制的割譲を要求して,それが第1国会にも反映した。これに対して政府では,土地私有制を導入して,農民の間に私有権尊重の気風を喚起し,また政府の支持層となる富農を育成しようという見解に傾いた。第1国会の解散とともに首相となったストルイピンは,第2国会招集前に勅令の形で改革を公布した。改革の内容は,自由意志による共同体からの離脱と従来耕作してきた土地の私有地化を農民に許し,離脱する農民の散在する耕地を1ヵ所に集めることを認め,また国有地,帝室領,私有地などを農民銀行を通じて農民に販売することなどであった。この改革の結果,07~15年までに 200万戸以上が共同体を離脱したが,これによって農民の間の階層分化がはなはだしくなり,地主対農民の対立のほかに,富農対貧農の対立が加わった。

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