スプランヘル【Bartholomeus Spranger】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
スプランヘル
Spranger, Bartholomaeus
[生]1546. アントウェルペン
[没]1611. プラハ
フランドルの画家。ウィーン,プラハの宮廷画家。壁画や寓喩的,神話的内容の小品を多く制作した。パルミジャニーノの影響を受けた優美なマニエリスム様式は,銅版画を通じ,北方の画家に大きな影響を与えた。作品は『バルカンとマイア』 (1590,ウィーン美術史美術館) ,『ヘラクレスとオンファレス』 (同) 。
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世界大百科事典内のスプランヘルの言及
【フランドル美術】より
…16世紀中葉ピーテル・ブリューゲルはイタリア旅行とアルプスの雄大な景観の印象を十分に消化したうえで,フランドルの諺や習俗,季節の推移と結びついた農民の生活などにモニュメンタルな表現を与え,風俗画・風景画の確立に決定的な足跡を記した。 フランドルには16世紀末の北部ネーデルラントにおけるような〈国際マニエリスム〉は認められず,この傾向の中心人物の一人B.スプランヘルはフランドル出身ではあるが国外,主としてプラハのルドルフ2世の宮廷で活動した。彫刻の分野でも,16世紀フランドルが生んだ最大の存在はイタリアで同地のマニエリスム彫刻の代表者となったジョバンニ・ダ・ボローニャである。…
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