ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スペクトル系列」の意味・わかりやすい解説
スペクトル系列
スペクトルけいれつ
spectral series
R をリュードベリ定数という。 m を固定し,n を変動させた一連の線がスペクトル系列をなす。 m=1 ,2,3,…を発見者の名によってライマン系列,バルマー系列,パッシェン系列,…系列という。公式の右辺の各項をスペクトル項という。 1913年 N.ボーアはラザフォードの原子模型と量子仮説とを用いて,理論的にこの公式を導き出した。他の原子のスペクトル系列もリッツの結合原理を用いて見出され,スペクトル項が少し修正された公式で表わされる。 (→水素原子のスペクトル )
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報